【2023年版】渓流トラウトルアー完全ガイド。おすすめは?渓流ミノーの種類や選び方を解説!【渓流ミノーイング・渓流ベイトフィネス】
初心者の方も必見!!
渓流釣り歴20年以上、渓流ベイトフィネス歴6年以上の釣りキチが、
渓流トラウトルアーについて完全解説!!
この記事では、
- 渓流トラウトルアーの種類とそれぞれの特徴。
- トラウトルアー関連用語の解説
- トラウトルアーの選び方・使い分け
- 2023新製品やおすすめのルアー(ミノー・スピナー・スプーン)
について紹介・解説しています。
サムネのミノー用ショーケースはダイソーです。作り方はこちらで簡単に↓
渓流トラウトルアーの種類とそれぞれの特徴。
渓流で使われるトラウトルアーは大まかに
ミノー、スプーン、スピナーの3種類。
ちなみにルアーというのは、
「擬似餌」という意味でミノースプーンスピナー等一括りにしてルアーと言います。
それぞれの特徴は、
- スプーンはただ巻き、フォール、トゥイッチによる使い分けが可能。形状が何種類かある。
- スピナーはただ巻きが基本。ブレード回転によるアピールと振動で誘う。
- ミノーは役割によって細分化、何種類もあるので使い分けることで何でもできる。
渓流ベイトフィネス 、ルアーフィッシングにおいて、
最も使う機会が多いのはミノーになるかと思います。
スピナーもただ巻きするだけで爆釣する事があり、オールラウンダーとして使う事もできますが、
シーンに応じたミノーをチョイスしてアクションさせて釣るというのも渓流ベイトフィネス の醍醐味。
今回は種類が多数ある、渓流トラウト用のミノーについて詳しく解説・紹介していきたいと思います。
渓流ミノーについて。【種類や選び方・ルアー用語解説】
トラウト用の渓流ミノーについて。
まず、ミノーというのは、魚の形をして針のついてる、こういうのです↓
渓流ミノーの種類。
渓流ミノーは細かく分類していくと、かなーりたくさんの種類があります。
何種類も揃えなければならないのか?
というとそいういうことはなく、1〜2種類あれば十分な事は多いです。
ざっくり分類しつつ、渓流で使用する主要なミノーを列挙していくと、
- シンキングミノー(必需品。S:シンキング、FS:ファストシンキング、SS:スローシンキング。)
- ヘビーシンキングミノー(高価だが扱いやすい。FS:ファストシンキングの別名。表記はHS。HWS:ヘビーウエイトシンキングと表記してる場合も。)
- フローティングミノー(表記はF。表層〜中層より上。夏季や活性の高い時用。)
- バイブレーション(中層ちょい下。ゆるい流れの深場でただ巻き。ブルブルと振動で誘う。)
- サスペンドミノー(主に中層。表記はSP。トゥイッチをやめるとピタッ!と水中で停止。)
- ディープミノー(深場にピンポイントで沈めたい時に。フォールにトゥイッチを加えて誘う。)
- 平打ち・フラットサイドミノー(トゥイッチでキレッキレの動きをする。フォールでヒラヒラ。)
- シャッドミノー(大抵リップが長く、巻くと水の抵抗を受けて深く潜る系。深場専用であるとたまに活躍するくらいの感じ。)
こんな感じです(色が付いているものは特に筆者おすすめ。)
また、これらの複数のミノーの機能をもった、複合系のミノーもあります。
ex)フラットサイドシンキングミノーなど
渓流ミノーの関連用語と補足
もともとバス釣りで扱われていたルアーをトラウト用に転用・開発したものも多いので、
用語自体はバス釣りのそれをそのまま使う事が多いようですが、微妙にニュアンスとかが違ってふわっとしている部分もあるかと思います。
渓流ミノーに関連してよく出てくる用語集と補足です。
- トゥイッチ(竿先をチョンチョン引きながらミノーにアクションを加える事。)
- ジャーキング、ジャーク(バス釣りでは主にこっちを使う。大き竿をシャクってルアーにアクションを加える。トラウトに関してはレイクトラウトや海のサクラ・アメマスでなければあまり使わないような。)
- ダート(左右に不規則な動きをすること。魚がギラッと翻すような感じのアレ。ダートアクション、ダートミノーetc..)
- サスペンド(ダートより規則的にシュンシュン、キビキビと左右にアクションすること。サスペンドミノーはトゥイッチをやめると決まったレンジでピタッと水中で停止する。)
- ウォブリング(左右に小刻みに揺れるアクションの事。ただ巻きでブルブル、もしくは少し大きくプリプリ、ブリブリと…(語彙力ry バイブレーションミノーなど。)
- フラットサイド(フラットサイドは板状で平打ちの形。トゥイッチでキレッキレの動きをする。フローティングならふわっと浮いて、シンキングならサスペンド寄りな感じで漂い、ディープやヘビーシンキングならボトムまでヒラヒラとフォールする。)
- クランク(小ぶりで丸っこいプリッとした形のルアー。ただ巻きでプリプリ可愛く泳ぐ。トゥイッチで大振りのアクションもしたりする。シンキングでもそこまで沈まない)
- シャッド(くちばし部分のリップが長くクランクっぽい形で動きも似てるが、巻くと深く潜る。巻くのをやめるとサスペンドのように水中で停止するかゆっくり浮かんでくる。)
- ボトム(底)
- アップストリーム(上流に向かってキャストして、流れと同じ方向に巻く釣り。)
- ダウンストリーム(下流にキャストして流れに逆らって巻き上げる釣り。)
- クロス(対岸にキャストして流れを横切るように巻く釣り。上流に投げればアップクロス、下流に投げればダウンクロス)
迷ったらヘビーシンキングミノー(ファストシンキング)!!
たくさんの種類があるトラウト用の渓流ミノーですが、
迷ったらまずはヘビーシンキングミノーです。
ヘビーシンキングミノーの特徴。
- タングステンの高比重ウェイトが内蔵で素早く沈む。
- アップストリームでも安定性があり、流れに負けずトゥイッチが効きやすい。
- 深場や流れの速いシーンで特に活躍する。
- ダウンストリーム、クロス、浅瀬でもとりあえず使える。
どんなミノーでも、
クロスやダウンにキャストして流れに逆らって巻き上げると、とりあえずは水の抵抗を受けてウォブリングするような感じでプリプリと泳いでくれます。
しかし、アップストリームの釣りでは、流れに負けてトゥイッチが効かなかったり、魚の居る深いレンジまで届かないことが多々あります。
フォールする力が強いヘビーシンキングミノーはそんなシーンで特に扱いやすいと言えます。
浅く緩い流れではトゥイッチがないとアピールはイマイチで、着底しないようにトゥイッチをしていくと速すぎて魚に食う間を与えにくいデメリットもあります。
高比重のタングステンウェイトが高価な為、安く済ませたい、ロストが怖い場合など、
初心者にはコスパの良いシンキングミノーがおすすめです。
サスペンドミノーやフラットサイドミノーで幅を広げる!!
困った時はスピナーを使えば大抵は解決しちゃったりするのですが、
最近この2種類のミノーで解決するのが筆者的なマイブーム。
サスペンドミノーの特徴。
サスペンドミノーはストップ・アンド・ゴー。
アクション→停止→アクションを繰り返すことで魚が食べる間を与えます。
- チェイスがあるけど食ってくれない。
- ヘビーシンキングやシンキングのトゥイッチだと食べてくれない活性がイマイチな日。
- ボトムに着底してしまい見切られてしまう浅瀬の多い渇水期。
サスペンドミノーはそんなシーンで活躍してくれるミノーです。
後述する細身のパニッシュあたりがメジャーですが、
ラパラのCD系もシンキング能力はそれほど高くなく、ただ巻きプリプリ系で、
浅瀬や緩い深場等で、トゥイッチアクションで誘う使い方に向いてるのでサスペンドっぽい感じといえばそうかもしれません。最近カウントダウンエリートが発売されました。
フラットサイドミノーの特徴。
フラットサイドミノーは平打ちの板状のミノーです。
フラットサイドはトゥイッチでキレッキレのアクションをするのでアピール効果は絶大です。
定番品ではないので廃盤になったりしますが、各メーカーでも幅を広げるアイテムとして、
フラットサイドシンキング、フラットサイドフローティングよりのシンキング、フラットサイドディープ系ミノーなど色んなのが販売されてます。
筆者のお気に入りは廃盤ですがスミスのAR-FS(フラットサイドシンキング)。
海でのメタルジグによるジギングや、スプーンを使用する際にフォールで食わす手法があります。
フラットサイドディープミノーの場合は、自重でヒラヒラとフォールするのでアクションとフォールでスプーンやジギングの要領で食わすことができます。
フラットサイドシンキングミノーは、トゥイッチでのアピールとトゥイッチをやめた際にサスペンドミノー寄りの水中停止による間を与えるのでメリハリのあるアクションを魚に与えます。
↓ここからは愛用品や新製品のおすすめの渓流トラウトルアー(ミノー)を紹介↓
おすすめの渓流ミノーを紹介。
スミス smith D-コンパクト38
おすすめ度NO.1。
ヘビロテしてる愛用ミノー。
- ヘビーシンキングミノー
- 38mm
- 2.5g
- タングステンウェイト
- 1600 円程
スミスのミノーは着水からトゥイッチまでの立ち上がりが早く、初心者でも扱いやすい。
アップストリームでも安定して使えます。
小ぶりボディの割にトゥイッチのアクションは大きく、アピール力もあり、
小さい割に早く沈み、ボトムも攻めることができちゃいます。
石裏等にピンポイントで投げても初動のワンアクションで喰いついてくれたり。
小ぶりなので活性がそれほど高くなくても喰いついてくれるので、
とりあえず最初はコレ!!
かなりの深場となると重さの問題もあるのでDコンパクト45を使用。
愛用しているのはオールラウンドで使えるヤマメレーザー、チャートバックヤマメ。
汎用性でいうと、鮎カラーもおすすめです。
DUO(デュオ)スピアヘッド RYUKI(リュウキ)シリーズ
リュウキ46S NEW
リュウキシリーズ定番の45Sがフルルニューアルした46Sが新発売!!
コスパ最強の45Sが更に実用的な性能に!!期待しかない。
スペック:
- 46mm
- 5g
- 重心固定・シンキング
- 1260円程
リュウキ38S
スペック:
- 38mm
- 2.8g
- シンキング
- 1100円
リュウキ50S 匠 -TAKUMI-
スペック:
- 50mm
- 4g
- シンキング
- 1100円
コスパに定評のあるリュウキシリーズのシンキングモデル。
45Sが定番で、38Sと50S匠は近年発売した、新製品。
何度も言いますが、コスパ最強です。
リュウキといえば、45Sが定番でしたが、
リュウキ38Sと50S匠が新発売してからはこの二つを使い分けるのが楽しい筆者です^^
ヘビーシンキングと比べたら対応レンジは多少上層に寄りますが、
バランスの取れた良ミノー。
基本的にアップストリームで上流に投げて流れに乗せてトゥイッチするか、対岸からクロスさせて泳がせる感じで使ってます。
アップストリームでのただ巻きでもそれなりに泳ぎます。
ボトムに溜まって活性が低いような解禁直後や低温時には、〜6gのスピナー、Dコンタクト等と合わせて使う感じです。
スミス smith Dコークス/Dコンセプト NEW!!
Dコークスは、フラットサイドヘビーシンキングミノー。
Dコンセプトは、フラットサイドのヘビーシンキングミディアムディープミノー。
スペック:Dコークス51/Dコンセプト48MD
- 51mm/48mm
- 4.6g/5g
- ヘビーシンキング系
- 1700円
↑左からコンセプト、コークス、コンタクト。コンセプトが若干プリッとしてます。↑
主に攻めきれない深場や釣り慣れたポイントのみで使用(お高いので;
フラットサイドは活性が高ければぜっったい釣れます!!
トゥイッチの反則的なフラッシング!平打ちのヒラヒラのフォールでも食ってきます。
海のメタルジグのようなリフトアンドフォールの要領で深場に落とし込んで食わすのですが、
アップストリームではヘビーシンキングの要領でトゥイッチできて、クロスで投げても平打ちアクションでギラギラと泳ぐので活性の上がる夏場〜秋にかけてはすごい釣果を出したりします。
以前愛用していた、AR-FS、Dインサイトの代わりに去年から使用中。
ダイワ ドクターミノー2 (42S・50S) NEW!!
スペック:
- 42S(3.0g)45S(3.5g)
- 780円
2019年末に発売。
個人的にドクターミノーというと、動きはいいけど、ぜんぜん釣れないフローティング的なミノーのイメージでしたが、シンキングタイプが発売されました。
タダ巻きウォブリング、トゥイッチでダートするバーサタイル(汎用性のある)ミノー。
ドクターミノーがどうにも使いづらかったのですが、こちらは使いやすくておすすめできます。
レンジはリュウキ匠より浅く、リュウキ45s(4g)と同じか少し浅いくらいな感じで、
動きの良さはDコンパクト>ドクターミノー2>リュウキな感じで思いのほか、良いです。
ダイワ シルバークリークミノー スローフォールカスタム 40SS
2021発売。
分類的にはフラットサイドスローシンキングミノー。
スローシンキングにより安定姿勢を保ったままゆっくり沈んでいき、
トゥイッチでフラットサイド+ウォブリングを融合した特徴的なアクションをします。
活性低いシーンにスローペースでじっくり攻めつつ、フラッドサイドのキレッキレアクションでしっかりアピール。
パームス アレキサンドラ /アレキサンドラFS 2021NEW!!
パームスの定番アレキサンドラ、AX-〇〇HWシリーズと、
新製品アレキサンドラFS、AX-〇〇FS。
両者ともアップストリームを得意とする、フラットサイドシンキングミノーです。
アレキサンドラFSはフラッターシンキングという、
2004年発売で廃盤となった人気モデルのリメイク版、2021新製品。
お気に入りのスミスのAR-FSと同じような感じでアップストリームで使いやすいフラットサイドミノーとして重宝してますが、なんといってもアレキサンドラは在庫が薄い!!笑
ジャクソンのメテオーラとかもフラッドサイドミノーでおすすめですが、あちらは不規則なダートアクションが強いフラットサイドです。こちらも在庫はほぼない笑
スミス パニッシュ55SP
サスペンドミノーの 代表作といえばこちら。
解禁直後〜GW、6月〜の渇水期、秋〜産卵期と3つに分けると
このGW以降の水量が少ない時期とか釣れそうなのに、見えるのに食わねー!!て時に重宝します。
「ヘビーシンキングには付いてこない、シンキングは反応薄い、スピナーはチェイスまではいくのに、フローティング・・ではないような…」
という時にこそサスペンドミノー!!
こういう渋い時に安定して使えるのがスピナーで、スピナーがだめならもうだめだろうという時にもとりあえずサスペンドミノーを使ってみるとその先が見えてくるかも!?
おすすめの渓流トラウトルアー(スピナー・スプーン編)
スミス ARーS スピナー
着水した瞬間からブレードが回転し、アップストリームでも余裕で使えてしまう反則的なスピナー。
緑系・黄色系・赤系がオススメ。(筆者的に釣果が最も高いのは時期問わず緑系)
汎用するなら3.5gが使いやすいです。
解禁直後や産卵期の食いが悪い時期は4.5〜6gでボトムよりを攻めます。
耐久性も高く、塗料落ちは100均とかのマニキュアで補修したり、蛍光グリーンのチャートポイント付けたり、カラーチェンジも出来るのでおすすめ(邪道笑
ダイワ シルバークリークスピナー (3.0g 4.0g 6.0g) NEW!!
スペック:
- 3g、4g、6gの3種。
- 2020年に金・銀・銅色も新発売。
- 500円
スミスの名作、AR-S とほぼ同じようなデザインだが、とにかく安い!!
AR-Sと違い、着水した瞬間からブレード回転するわけではないので、
ゆるい流れのアップストリームや、ダウンやクロスでじっくり攻める系。
菅スプーン(1.8g/2.3g/2.7g/5g)
一般的なスプーンの形は流れに負けて浮いて来やすく、アップに投げると水の抵抗をもろに受けてアクションが効かないのですが、菅スプーンは流れをある程度受け流してくれる使い易いスプーン。
トゥイッチ、フォール、そしてタダ巻きでスピナーのようにも使える。
重さでレンジ調整し、アクションで変化をつけれるのがスプーンのメリット。
アップストリーム用のへの字型や一般的な形のスプーンの機能をいいとこ取りしたようなスプーン。
レインボー、コバルトをよく使います。(筆者が好きな色というだけです)
シーン別のおすすめカラーと選び方。
活性が高い場合は基本、どんな色でも喰いついて来ますが、
活性が低いとき、天候や時期によっては、釣れ易いカラーというのがあります。
また、バラしてしまった時、チェイスするけど喰って来ない、、
そんな時はカラーチェンジすることで喰ってくれたりします。
- ナチュラルカラー(ヤマメカラー、アユカラー、ワカサギ等)は普段用。
- 夏場や草木が生い茂って居る時期は同調色の緑系のチャートカラー。
- 雨や川の濁りがある場合はゴールド・赤系。
- 8月〜秋口はブラック系、オレンジ、茶系。
- 快晴時はクリア系、マット系。
- 活性が低い時はレーザー、ホログラム系の反射が強いものが著効する事もあるが、警戒心が高い場合はおとなし目のマットカラーやレーザーやホロではないナチュラル系のヤマメなど。
- マズメ、早朝はケイムラや蛍光色、チャートポイントも有効。
といった感じです。
夏場〜秋にかけては、マッチ・ザ・ベイトで、餌としてる虫や魚の色であれば食い付く可能性は高いです。
アユがいない、サケの稚魚がいない、ワカサギがいない川でもそのカラーで釣れることが多いです。
特にアユカラー。エラのチャートポイントがいいのかも?
その他、青系は地域によっては全く釣れない等あるみたいです。
筆者の場合、メインルアーのヘビーシンキングをナチュラルカラー、サスペンドやディープやフラットサイドでその他のカラーにしてることが多いです。
スピナー派の方は緑・黄・赤の3色持ち歩いておけば活性が低い時でも大抵釣れちゃうのでおすすめ!!
いかがでしたでしょうか。
お気に入りのルアーを見つけると愛着が湧いてヘビロテしたくなるかもしれません^^
これから渓流ベイトフィネスを始めたい方はとりあえず始めてみると案外、長続きするものです。
興味が湧いて来たらぜひ!始めてみましょう^^
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