【爬虫類の飼い方】レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)ニシアフ(ニシアフリカトカゲモドキ)のお世話の方法~繁殖まで。
丈夫で長生き!!
飼育も簡単なレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)ニシアフ(ニシアフリカトカゲモドキ)の飼い方について簡単にまとめてみました。
この記事でレオパの全てが大体わかります!!
これから飼ってみたい、実際のお世話の方法〜繁殖まで、
必要な飼育用具やランニングコストなどをわかりやすくまとめてみました。
ニシアフとレオパの飼育環境はほぼ同じなのでニシアフを飼いたい方も参考にしてみてください。
この記事では、
- レオパの飼育環境
- ダイソー(100均)やホームセンターで揃う簡単な飼育環境の作り方。
- 人工飼料?活餌?冷凍品?
- 普段のお世話の方法。
- レオパが餌を食べない場合の対処方法。
- モルフ(体色の種類)とレオパの選び方。
- 餌を繁殖させて自給自足する方法。
- 繁殖~孵化の方法。
について書いてます。
※生き物ですので飼育する場合は責任を持って生涯飼育しましょう。
※近年、動物取扱業登録の要件が法改正により厳格化されたので、犬猫等の哺乳類同様に爬虫類は通信販売はもちろん不可、業者間での個人売買のハードルも上がりました。ブリーダーを目指す(売買する)場合にはペットショップでの実務経験が常勤かつ半年以上+資格取得が必須になりました。
筆者は以前、都内に住んで、キャンベルハムスターやレオパブリードをしてましたが、
現在はなんとなく家庭動物管理士だけ更新しつつ、ペットとしてレオパを飼育しています。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)とは?
レオパは砂漠の乾燥地帯に住む、爬虫類のトカゲモドキ科に分類されるヤモリの仲間です。
一般的なヤモリは手にたくさんの細かい毛が生えていて壁に張り付く事ができるのですが、
レオパにはそれがなく、トカゲと同じような指に爪が生えています。
それで「トカゲモドキ」と言われてる感じですね。
レオパ・ニシアフの飼育環境。気温と湿度は?
飼育環境は25~30度前後、湿度は50%くらいに設定しましょう。
レオパ・ニシアフにヒーターは必須!!
爬虫類全般的に変温動物=活動する為には気温が25度以上が必要です。
冬場体温が下がると拒食になったり、体調を壊すのでとりあえずヒーター必須です。
複数ならナラベルト、1匹だけなら底面ヒーターがあれば良いです。
(全体を加温するわけでは無く部分的に温めればよい。暑ければ自分で移動して調節します。電気代は気にならない程。)
レオパ・ニシアフにはシェルター、隠れ家も必須。
シェルター(隠れ家)はストレス軽減の為にも、保湿のためにも必要です。
シェルターは薄暗い場所であれば、
後述のダイソーのタッパとスポンジを使った自作シェルターでも良いです。
明るい場所に置く場合は既製品のシェルターを置いて日陰となる場所を作りましょう。
シェルターには水を入れて同時に水分補給と保湿ができるようにします。
乾燥し過ぎると脱水になりますし、脱皮不全の原因にもなります。
イモリとヤモリの違い。
一応書いておきますが、ヤモリとイモリは全くの別類です。
イモリはカエルと同じく水中でゼリー状のタマゴから生まれ、ウーパールーパーのような幼体を経て成体になってからも生涯水辺で生息する両生類。
ヤモリはトカゲと同じく、鳥や蛇のような卵から生まれて陸上で生涯を過ごす爬虫類です。
ちなみに恐竜に一番近いのは鶏のような鳥類で、爬虫類で一番恐竜に近いのはワニです。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)はヤモリなので陸地での飼育になります。湿度は高め、水浴びも好きですが、くれぐれも水中では飼育しないようにしましょう!!
レオパが飼いやすい理由とは?
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は夜行性(やこうせい)の生き物=高価な設備と広いスペースが不要。
基本的に、カメレオンやイグアナ、フトアゴヒゲトカゲ、リクガメ等の爬虫類は昼行性(ちゅうこうせい)なので日光浴(にっこうよく)が好きです。
日光浴は単に好きなのではなく、
太陽光に含まれる紫外線(しがいせん)を浴びることでビタミンD3(カルシウムを体内へ吸収して骨の合成を促すビタミン)を合成するために必須です。
その為、バスキングライト、紫外線ライト(UVライトや、カメレオン等や飼育ケージが広い場合では空間を保温するための赤外線ライトが必要だったりします。
その為、昼行性の爬虫類では、飼育スペースの確保、ライトを設置するためケージの広さ、照明機材を置くためケージ上部には高さ(スペース)が必要になってきます。
それに対して、レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は夜行性。
昼間も餌を食べたりしますが、夜行性なので基本的に昼間はヒーターの上で温まったり、シェルター内で涼んだり、かわいく寝てたりします。
ライトも不要で、保温に関しては最初に上で紹介したような、パネルヒーターで十分なため、飼育設備も広いスペースも不要なのです。(カルシウムやビタミンD3不足とならないように餌にサプリメントをまぶすのは必要です)
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は栄養を蓄える事ができるので絶食にもかなり耐える事ができる。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は尻尾や脇に栄養分をストックする事ができます。
そのため1〜2ヶ月くらいの絶食には余裕で耐えます。
繁殖時期には絶食させることも(自然と食欲が落ちることも時々)あります。
※食べない時期でも水はしっかり与える必要があります。
主にダイソーで揃う!レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育環境の作り方。
安価で、衛生面でも優れている、簡単なレオパの飼育環境の作り方をまとめましょう。
作業デスクについては外部サイトのコチラのブログで紹介してます。
自宅のレオパたちもこれから紹介する環境で飼育しています^^
必要なもの一覧。
- ダイソーのシューズケース(飼育ケージ)23.5cm×33.8cm×13.5cm(最低限の大きさ)蓋ができて通気性があればなんでも良いが、広い方がレオパも嬉しいとは思う。
- キッチンペーパー(床材)コストコバウンティ クッキングペーパー DCM洗えるペーパータオル(自宅はこれ。おすすめ)専用の爬虫類サンドでもOK!
- 100均タッパーとスポンジ(ウエットシェルター:隠れ家兼保湿)
- パネルヒーター(1匹の場合)ビバリアマルチパネルヒーター
- パネルヒーター(複数の場合)ナラベルト
- 温湿度計(ケージ内に入る小さめのもの)
- 通気性確保用の穴あけドリル(ダボ穴用のドリル)
- コンパスカッターと普通のコンパスとマジック(ダイソー。ウエットシェルターの大きい穴あけ用)
- エサ入れの小皿(なくても可)水浴び用のプリンカップ(湿度保持、給水用にもあったほうが良い。ダイソーのステンレス小皿がおすすめ)
- ピンセット (給餌用。口を怪我しにくいもの)
- 消毒用アルコール(手指消毒サルモネラ予防、ケージ掃除用)
- 霧吹き(ケージ内の湿度確保用。なんでもイイが湿度維持で霧吹きは毎日するので加圧式が楽。)
- 餌(デュビア・ミルワーム・クロコオロギ・人工飼料)餌については後述
- カルシウム補給用サプリ(カルシウム+ビタミンD(3~5回に1回くらい)、カルシウム(毎回用) 餌にまぶして与えます。)
ざっくりこんな感じです。
完成図はこんな感じ↓
※床材は油を吸う不織布タイプの油を吸うようなクッキングペーパーがおすすめで、紙タイプであればコストコバウンティがダイソーシューズケースにピッタリなのでおすすめです。
ウェットシェルターのタッパーですが、16cmくらいで穴は直径4,5cmくらい。
上記のコンパスカッターで開けると簡単です。
飲み水用の容器はこんな感じのプリンカップで。
餌入れ用とするのであれば黒い方がいいです(カルシウムまぶすして餌は白くなるので)
ダイソーにステンレス小皿があってこちらもおすすめです。
最初の穴あけ作業が案外大変なのですが、最初だけなので頑張りましょう。
シューズケースの穴あけはダボ用のドリルで開けると簡単ですが、割れることもあるので、
ハンダゴテで溶かしても良いです。
面倒な場合は上蓋の半分だけ開ければ大丈夫です↓
穴が空いていない側にウェットシェルターを置くことでシェルター内の蒸発も抑えられて湿度が保てます。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)におすすめの餌や頻度は?人工飼料だけでも大丈夫?
ペットショップでは人工飼料で管理しているところも多いので、
結果から言うと、人工飼料だけの飼育は可能です!!
初心者の方は「活餌(生きた虫)はちょっと・・・」と最初は思う方が多いと思うので人工飼料で始めてみても良いと思います、が、、
ただ、その子が人工飼料を食べない場合もあるので、
最低でも冷凍クロコオロギのストックとミルワームの飼育は必要だと思っておいた方がいいでしょう。
海外ではミルワームにガッドローディングして(餌に栄養を与えてそれをレオパに与える方法)、ミルワームだけでアダルトになるまで育てたりもします。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は何を食べる?
レオパは基本的には昆虫食です。
餌としてメジャーなものは、
- デュビア(アルゼンチンモリゴキブリ):主食
- レッドローチ:主食
- ミルワーム:嗜好性が高いが脂肪分が多いのでおやつとする場合が多い(日本においては)
- ジャイアントミルワーム:でかいのでアダルト用のおやつ
- ハニーワーム(ブドウ虫):嗜好性が高いが消化があまりよくないおやつ
- ピンクマウス:産卵後や体重増加用
- レオパ用の人工飼料:主食
- クロコ(フタホシコオロギを餌用に交配したもの):主食(レオパは大抵好物。
- イエコ(ヨーロッパイエコオロギ):主食(クロコより安価だが嗜好性は少し落ちる。
- エンマコオロギ(クロコ並に好物な個体が多いが室内繁殖ができないので捕まえてガットローディング(栄養価の高い餌を与えて栄養価を高める)して数日後に綺麗にしてあげる。野生なので寄生虫やダニ等の問題で避ける人もいる。)
といった感じです。
※コオロギデュビアの足が嫌いな子もいるのでカットしたほうがいい場合もあります。(冷凍なら解凍前にポロポロ取れる)まゆきりバサミ等で。。
↑に主食と書いたもので十分に食べるものがあればなんでもOKです(コオロギの繁殖やデュビアの繁殖ができれば餌代がほぼ掛からなくなります)
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の餌やりの頻度は?カルシウムやビタミンD3サプリは必要!
4〜7日前後に1回、食べる分を与えましょう。
抱卵中、もしくは抱卵後であれば食べるなら毎日挙げても大丈夫です。(♀は♂が居なくても無精卵を産む事があります。有精卵の場合も産んだ後は尻尾が極端に細くなるのでカルシウムも十分に、毎日あげましょう。)
生き餌のガットローディング(栄養価の高い餌を与えて栄養価を高める)はブリーダーでなければ特に必須ではないですが、毎日カルシウムサプリ、数回に1回程度ビタミンD3サプリはあげた方が良いでしょう。
自宅ではマルベリーCaとGEXエキゾテラのVD3配合サプリを使用しています。
マルベリーCaは安いですが、個体によって好き嫌いがある様です。
レオパ・ニシアフ拒食時の対応は?
あまりに尾が細い場合には感染症の場合や何か他に原因が(腫瘍等)ある場合もあるので、診てくれる動物病院に行くべきですが、
基本的に食べなくなることがちょいちょいあるものと思った方が良いでしょう。
気温変化や環境変化、季節的なものや繁殖時期前後で食欲に変化はあります。
- 少し気温を上げてみたり。
- 湿度を高めてみたり(脱皮前後は食欲無くなったりもする)
- 冷凍餌を食べない場合にはイエコの活き餌が安いのでそれにガットローデイングしてケージ内に放ってみたり(動くものだと追いかけて食べる)
- ミルワームを置き餌してみる(多少モゾモゾ動くので食べる)
等で対応しましょう。
あとはオスとメスで対面させてみる。繁殖のスイッチが入ると食べない子も栄養を蓄えようと食べるようになったりします。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の購入時の注意点・選び方・モルフについて。
購入時の注意点は、
- 尻尾がガリガリではない、できれば尻尾が太い個体にする(ヤング個体は細めだが、アダルトでは感染症の可能性も)
- 購入したいモルフとその親個体のモルフが分かるか(表記のモルフが正確かどうか)
- 繁殖ペアを購入したい場合は配合禁忌なモルフ同士ではないか(違うアルビノ同士、エニグマやW& Y[ホワイト&イエロー]、レモンフロスト系)
- 遺伝的に問題のあるモルフではないか?(特に腫瘍の発生頻度が高いレモンフロスト系は非推奨。)
ここで少しモルフについて触れておきます。
ニシアフにもモルフはそれなりにありますがレオパ程多くは無いです(今のところ。
今回はレオパのモルフについてだけ書いておきます。
基本的には見た目が好きなモルフがあればそれを選べばOK!!
ですが、、
見た目で選ぶ場合にはベビー〜ヤング個体、ブラックナイトの様な真っ黒なヤング個体は成長過程で体色が変わる事があります。
それと、大変綺麗なモルフですが、レモンフロスト系は致死性の腫瘍が将来的に発生したりするので避けた方がいいと個人的には思います。
繁殖も将来的に考えるのであれば最終的に作りたいモルフの遺伝型を勉強して、調べてから、信頼できる店舗・ブリーダーから購入するようにしましょう。
モルフ紹介!複雑でたくさんあるレオパのモルフやライン名。
浅く広く、モルフの遺伝に関して記載しておきます。
黒系(メラニスティック、ブラックナイト)、白系(マックスノー、ディアブロブランコ、ホワイトナイト、ブリザード系)、ヒョウモン柄(タンジェリン系、ワイルド個体)、アルビノ系(ベルアルビノ、レインウォーターアルビノ、トレンパーアルビノ系)、オレンジが強い系(ベルサングロー、トレンパーサングロー、レインウォーターサングロー)etc…
モルフについてはかなりの種類があり、複雑です。
これに加えてラインと言ってブランド的な、特殊な表現や色を目指して固定したものもあります。
自宅のモルフはオレンジ系のモルフが多いのでついでに紹介していきます。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の黄・オレンジ系のモルフについて。
一つ例を挙げると(と言っても長くなります)
例えば、オレンジが強いレオパを「タンジェリン」と総称して呼びますが、タンジェリンという表現のモルフにも、血統によりライン名(ブランド名の様なもの)が存在します。
レッドダイヤモンドとかブラッド、インフェルノ、、何種類もあります。
ちなみにピグメント(黒い豹紋柄の斑点)が少ないタンジェリンをハイポタンジェリン・スーパーハイポタンジェリンと言います。(ハイポメラニスティックという遺伝子により斑点が少なくなる)
自宅のブラッドスーパーハイポタンジェリンです↓
ヤング個体では♂♀分かりづらいです。正解は♀。
スーパーハイポタンジェリンでもピグメントは顎や尻尾に多少残る個体が多いです。
グレードの少し高い子がもう1匹います。
赤みが強いと黄色やオレンジの部分のコントラストでより赤く見えます。
全身黄色やオレンジな斑点や模様の無いモルフが良いのであれば、
サングロー(スーパーハイポタンジェリン×アルビノ)というモルフを探せば良いのですが、
アルビノにはレインウォーター、トレンパー、ベルの3種類存在します。
サングローにもレインウォーターサングロー、トレンパーサングロー、ベルサングローと3種類存在します。
(ちなみに違うアルビノ同士を交配すると、ノーマルhetレインウォーターhetトレンパーのようなノーマルな個体でかつ何の遺伝子を持っているか判別不可能な個体になるので譲渡も販売もできなくなります。)
スーパーハイポタンジェリンもハイグレードでは全身が一段階濃いオレンジになりグリーンタンジェリンの系統が入ってると部分的に緑っぽく見えたりします。
アルビノでは黒いピグメントの色が薄くなります。
上で紹介したスーパーハイポタンジェリンはアルビノが入ってないので黒い猫目ですが、アルビノではクリーム色の猫目になります。
自宅のトレンパーサングローです↓
全体的にオレンジが強く、尻尾のピグメントは多少ありますが、黒ではなく薄茶色です。
ちなみに♂。↓尻尾の付け根にタマタマωがありますね。
さらにサングローにもライン名が存在し、
レインウォーターサングローでは赤色が濃いファイアウォーターなどがあります。
うちのレインウォーターアルビノ(hetタイフーン)です↓
ピグメントが薄いですが全体的に模様は入ってますね。ファイアウォーターでは模様の縁取りが赤っぽいオレンジになったりします。
het(ヘテロ)で表示された遺伝子は発現しないのでこの表現は普通のレインウォーターです。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)のコンボモルフ(複合モルフ)について。
レオパにはさまざまな遺伝子があり、複数の遺伝子を同時に発現させる事ができます。
同時に複数の遺伝子を発現したモルフをコンボモルフ(複合モルフ)といいます。
上記で挙げた、
スーパーハイポタンジェリン(タンジェリン×ハイポメラニスティック)
サングロー(スーパーハイポタンジェリン×アルビノ)
もコンボモルフです。
上記はよりオレンジ色を濃く、ピグメントを薄く少なくするためのコンボモルフです。
逆に色を薄くして真っ白になるコンボモルフもあれば、
真っ黒になるモルフもあります。
真っ黒なモルフ。メラニスティック、ブラックナイトの遺伝子。
基本的にはメンデルの法則のようにXx Yyの様な遺伝子型で表現されますが、
上で紹介したタンジェリン系、真っ黒になるブラックナイト等のメラニスティック系に関しては多因子遺伝といって、色の濃い個体同士を選別交配して段々に濃くしていくしか無いので何世代もの選別交配と運要素的なものもあります。そのため綺麗な個体は次世代の親個体としても優秀なので高価になりがちです。
真っ白で真っ赤な目の複合モルフの遺伝子。
真っ白にするモルフに関しては遺伝子型が存在するのでこちらも何世代も交配が必要ですが、掛け合わせていくことで複数の遺伝子を追加していく事ができます。
自宅のレインウォーターhetタイフーンの場合、
タイフーンにする遺伝子はエクリプスという遺伝子で目を真っ黒にする遺伝子で同時に手足や鼻先を白くする表現です。
エクリプス遺伝子を持つ、
- レインウォーターアルビノをタイフーン
- トレンパーアルビノではラプター
- ベルアルビノではレーダー
と言います。
他にも、ブリザード、スノーという白系の遺伝子をさらに追加していく事ができ、
特にスノーは共有性遺伝という遺伝子なのでスノー同士を掛け合わせるとスーパースノーという表現になり(25%の確率で)より白くなります。
交配を繰り返し、白さを追求すると、
最終的にレインウォーターを白くする最強フルコンボモルフは、
「スーパースノータイフーンブリザード」というモルフになります。
トレンパーであれば「スーパースノーディアブロブランコ」
ベルアルビノであれば「スーパースノーホワイトナイト」
というモルフ名になります。
目が真っ赤で、体は真っ白なモルフです。
白系モルフのゴール地点!!
アルビノの系統により目の色が明るい(ホワイトナイト)目の色が暗い(ディアブロブランコ・スノータイフーンブリザード)で差が出てきます。
レオパの価格はいくらくらい?モルフの価格。
レオパは多産の為、既存のモルフは時を経て安くなりつつあります。
ブラックナイトも6万〜、サングローも2万〜4万円前後、ディアブロブランコは2〜3万円で購入できるようになりました。
上で解説したような多因子遺伝の綺麗なモルフやライン名が付いたブランド個体は10万〜20万円以上もすることもあり、それなりに高価ですが、ベビー〜ヤング個体は5年前と比べたらかなり安く購入できるようになりました。
イベントでは通常時の店頭よりも安く購入できることも多いので参戦してみるのも良いと思います^^
レオパ・ニシアフの餌を繁殖させよう!!デュビアやミルワームは簡単!
デュビア・レッドローチ、ミルワームをストックすれば繁殖が簡単なので餌代を安く済ませる事ができます。
筆者の環境では、
活餌でデュビア・ミルワーム、クロコオロギを繁殖。
冷凍のクロコオロギ、人工飼料をストックしてます。
クロコオロギの繁殖もやってみるとそこそこ簡単でした。
(クロコオロギに関しては↓の専用記事を参照)
餌事情に関してざっくり箇条書きすると、
- ミルワームとデュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)はレオパと同じくダイソーのシューズボックスでほぼ放置でレオパのお世話ついでに繁殖・ストックができるので楽チン。
- 生きたコオロギのストック・繁殖に関しては、過湿と乾燥に弱く、放置すると全滅するのでそれなりに気にかける必要があります。繁殖させて、量を確保しようとする場合にはコオロギブリーダーとしてしっかりお世話が必要(死骸を放置すると臭う、食べる量も糞の量も多い)
- 餌代を気にしない場合には成長に合わせて各サイズの冷凍クロコや食欲により活餌を買うのが理想。
- デュビアやレッドローチを繁殖させるとS〜L サイズまで揃い易く、主食が安価に手に入ります。
- レッドローチは繁殖サイクルがデュビアよりも早い。サイズ感もデュビアよりも餌としては良い。脱走すると赤くて素早いゴキブリそのものなので見た目がヤバい。デュビアより臭い。
- デュビアの見た目は日本のゴキブリとは少し違い(♂は似てるが)触れる可愛さ。おとなしめで野生では落ち葉を食べる平和。大きくなると餌にはデカすぎる・繁殖サイクルが少し遅いので人工飼料や冷凍クロコを併用するとちょうど良い。脱走しても捕まえ易い。臭いがレッドローチやコオロギと比べて圧倒的に少ない。
といった感じです。
筆者はゴキブリ大嫌いなのでレッドローチは無理。でもデュビアはちょっと可愛い。
脱皮すると真っ白でむしろ神秘// ●ケモンのフ⚪︎ローチェそっくりです。
デュビアとミルワームの飼育ケージ・繁殖環境について。
ダイソーのシューズボックスで繁殖可能です。
穴あけが面倒なので軽く蓋するくらいで通気性を確保すればミルワームは成虫も脱走しないので大丈夫です。
ミルワーム・デュビアの繁殖はレオパ同様保温した方が早く育ち殖えます。
こんな感じの飼育棚があればナラベルトで一括管理できます。
ただ、パネルヒーターをすることで乾燥しやすくなるので、2−3日に一回くらいは水分を含んだ餌を与える必要があります。
レオパのお世話ついでにするので大した手間ではないですが、
餌に時間や手間を掛けたくないという感じであれば、
冬場以外は室温でもやんわり繁殖します。
ミルワームの飼育・繁殖方法。
ミルワームはゴミムシダマシという虫の幼虫です。
ミルワームは、ゴミ処理、死骸処理、ガットローディングすると主食に、嗜好性が高いという点で超優秀です。ぜひストックしておきましょう。
繁殖・飼育容器は2つあると管理が楽です。
飼育繁殖は簡単。
容器にふすまを入れて浅い小皿にたまに水を入れるくらいで勝手に繁殖します。
レオパの食べ残し、残飯、野菜の切れ端、なんでも食べます。
コオロギやデュビアケージに入れとくとフンや死骸を食べて臭いも抑制してくれます。
ミルワーム1カップとふすまを繁殖用に買うだけで生涯困らないくらいに殖えまくります笑
餌と繁殖兼用でも最初に3カップあれば十分。
ミルワームは幼虫で、そのうち成虫になりますが、放置しておけば成虫が交尾して産卵し、小さなミルワームが生まれて無限サイクルに増えます。成虫もほぼ飛ばないです。
乾燥には強いですが、過湿や密閉にすると全滅するのでレオパケージ同様に穴を開けるか、面倒なら通気性の良い虫用のプラケースとかで飼育しましょう。
レオパのようにケージ全体に霧吹きするのは厳禁です。部分的に霧吹きするくらいにしましょう。
成虫は基本的に放置しておいても大丈夫です。厳格に管理するなら成虫になったら別容器にしてもいいですが、暖かいと一気に成虫になったりするので非常に面倒です笑
ミルワームは栄養素のバランス的に主食には向かないと言われてますが、
海外ブリーダーはガットローディングをして、ミルワームだけでアダルトサイズまで育てているようです。(動くのと丈夫なので置き餌することでブリード効率が良いというのもあるのでしょう)
食欲がない時には1匹目にミルワームを与えて2匹目にデュビアやコオロギをあげると案外食べたりします。
野菜クズとかを与えると餌としての栄養価が高くなりますが、餌は最初はふすまだけでOK。
(クロコオロギを飼育してる場合には同じ餌でガットローディングすると主食レベルの餌になります。うずらフードやカナリアフード、パロットフードやベタの餌とかパプリカパウダー(これら天然色素系のカロチノイドは魚類や鳥類の色揚げには効果があるので)や犬のおやつの煮干とか、お好み焼きや味噌汁用に使った残りの魚粉などなどをプロセッサーで粉砕して混ぜ混ぜします。)
最初に入れたふすまはいつの間にかほぼ糞になってます。
たまに新しいふすまと交換する必要があるのですが、ミルワームの赤ちゃんは見えないくらいに小さいです。
野菜クズや野菜ジュースとかで誘き寄せてモゾモゾと集まった所を集める感じです。
この作業が面倒なので;ラビットフードを適当に追加してあげるくらいが一番手間が少ないです。
デュビアの飼育・繁殖方法。
デュビアの場合は浅底の容器では脱走し易いので、できれば深底のプラケを2つ用意しましょう。
2つ用意するのは2段底にすることで糞だけが2つ目のケースに溜まります。
※クロコオロギを繁殖するなら環境はここで紹介するデュビアの環境+α。水切れに弱いのでタッパーにウェットな産卵床(後述のレオパの産卵床と同じでおk)+置き水(タッパーに三角コーナーネットを被せて足場を作り濾過ウールや不織布のクッキングーペーパーを入れて溺れない様にする)
自宅ではコンパクトなDCMのケースを2つ重ねて利用してます。ゴキブリだし見えない方が…と黒タイプにしましたが、クリアの方が見やすくて良いです。スペースがあるならでかい衣装ケースで繁殖させちゃえば良いです。
細かい穴は一応ガムテープやグルーガンで塞ぎます。
1つ目の容器は糸鋸とかを駆使して底をくり抜き鉢底ネットを接着。
2つ目の容器は未加工でそのまま重ねると2つ目の容器の底にはデュビアの分だけが溜まるのでメンテナンスが楽です。
鉢底ネットをトイレットペーパーの芯くらいに丸めて重ね、餌入れ用に大きめのトレーを入れとくとその下に隠れます。
紙の卵パックだと霧吹きでカビたり、隙間に入った個体がそこにずっといて餌を食べなくて成長が遅かったりするので鉢底ネットを適当に重ねる感じで管理しています。
繁殖用に最初にL サイズ30〜50匹くらい買えば殖えるのも早いですが、
餌と繁殖兼用でお試しで買うのであればMサイズ50匹くらいいれば殖えるとは思います。
2匹以上、レオパを飼う場合には殖える前に食べきってしまうと思うので、
Lサイズを繁殖用として思い切って買ってみるのも良いと思います(食べないことはないですが、L サイズはレオパにはでかく硬いので餌用には向かないです;)
冷凍コオロギや人工飼料メインの場合でも餌切れの際にも対応できるのでおすすめです(
デュビアはゴキブリのように壁を登ったりせず、
♀は羽がないので飛びません。容器が浅くて蓋を開けておくと足場があればもちろん脱走しますし、♂には羽があるのでたまーに飛びます。ただ、万が一脱走しても壁をカサカサ這わないのでとても良いです・・
餌には上記に書いたコオロギフード的なものを与えたりもしますが、
基本的には安価なラビットフードに霧吹きを少し掛けてふやかし、たまに野菜クズを与える程度で大丈夫です。
デュビアも乾燥に強いですが、乾燥してると動きが鈍るので、ケージ内に直接霧吹きしてもOK。
割と水分を好みます。
ラビットフードをふすまのように敷き詰めると夏場や、霧吹きする場合にはすぐにカビが生えるので食べる分だけ毎回あげた方が管理が楽です。
デュビアはあまり共食いしないので寿命が尽きた親の死骸は食べずに残る事が多く、残ると多少臭います。
ちょいちょい捨てるのが理想ですが、
ミルワームや、よりでかいジャイアントミルワームを出張させたり(ジャイアントミルワームは成虫になりにくい)ミルワーム繁殖ケージに死骸を入れて処理して貰うとエコです。
レオパの繁殖方法。交配時のモルフの注意点。
交配する際のモルフの注意点。
動物取扱業の要件が厳しく法改正されたことで資格が厳格化されて、売買が簡単にできなくなったので飼いきれないという事態も起こり得ます。
ブリーダーさんに引き取ってもらうのもいいですが、そのケースも考えるのであれば、
交配する場合には、モルフの組み合わせを考え、個体のグレードが高い方が引き取る相手にとってもメリットがあります。
爬虫類イベントでは店頭よりも安価で販売されていることが多いです。
また、販売時には店頭でもイベントでも個体の親が出身がわかる書類が配布されるので大切に保管しておきましょう。
モルフに関して上でさらーっと書いたのであとは「レオパ モルフ計算」等で検索すると出てくるのであとは他力本願で・・・
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の繁殖のタイミング。目安の体重や交尾の方法は?
♂は40gくらいからヤル気満々だったりしますが、
十分に尻尾が太くなって、特に♀の体重が50g近くになった場合に繁殖させましょう。
繁殖自体は♂♀をどちらかのケージに入れると2匹のタイミングと相性が良ければその場ですぐ後尾を始めます。
どちらかが蹴りを入れたり、明らかなバトル・どちらかが逃げる場合には優しく待った!をかけて両者を引き離しましょう。
交配に失敗した場合は〜2週間くらいおいてまたお見合いさせてみます。
相性が良ければ♂が尻尾をブルブルしながら♀近づき、首や尻尾を甘噛みしたのち重なり交尾します。
体重が十分ではない場合には♀が拒絶する事が多いので♀のコンデイションを整え、時期を待った方がいいでしょう。
交尾が成功したら産むまでは大体1週間〜2週間。
この間に準備しましょう。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の繁殖に必要なものと準備。
繁殖に必要なものは主に3つ。
- 孵化用のインキュベーター(冷温庫でOK)。
- 孵化容器(Amazonのものがコンパクトでおすすめ)
- ハッチライト、バーミキュライト(ホムセンのものでも可)
- 冷温庫室内に置く温度計(レオパ用の温湿計でOK)
いつものウェットシェルターのスポンジを抜き、その代わりにバーミキュライトを入れます。
底にアクアリウム用ソイルを強いたりしますが、多分なくても大丈夫。
バーミキュライトを敷いて水をタプタプに入れたら、水だけ捨てて箸とかでぐちゃぐちゃかき混ぜて空気を含ませて卵が窒息しない様にします(要らない気もするが念のため。コオロギの産卵床ではそうします)
尻尾が太っていれば特に気にしなくてもいいですが、念の為、食べる分餌は与えておきましょう。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の産卵回数。1回の交尾で複数産む!?
1回目の産卵後も餌は与え続けます。
レオパは1回の交尾で何回かに分けて産卵するのでその2週間間隔で産み続けます。
大体は2個ずつ産み続けて6〜10個くらい産みます。初産や若い個体では発生が途中で止まったり、無精卵が多かったりしますので最初は落ち込まずに。。
掘ってから底の方に産む場合もあるのでこまめにチェックしましょう↓
爬虫類は基本的に複数個産みます。
産んだ卵は4日後くらいにスマホの照明とかで照らして透かすように見ると、有精卵であれば赤い点があり血管がそこから張り巡る感じになっています。
無精卵であれば何もなく、若干黄色い感じになっているので無精卵であれば廃棄しましょう。
あまりいじらない方がいいので、
1個目だけ確認したら産卵容器に入れて冷温庫で保温して1ヶ月ちょっと放置するだけでいいです(湿度が低いと卵が凹んだりするので時々確認はします)。
産んだ卵をみつけたらそのままの状態で上にマジックで印をつけて上下逆さにならないように気をつけて産卵容器に移します。
産卵容器にはバーミキュライトを入れて十分に霧吹きをして湿度を80%以上にして、蓋をします。(念の為、筆者は密閉はしない)
高温多湿(30度前後湿度80%くらい)で産まれるまでの1ヶ月ちょい冷温庫で管理します。
冷温庫で上段下段で温度差があるので温度計で実際の温度を確認しながら温度調整します。
低温と34度以上では♀が産まれやすく、32度で♂が生まれやすくなります。30度ちょいで管理すると半々くらいになります。
しばらくするとベビーが誕生します。
栄養分をある程度持って産まれてくるので、数日経ってから給餌を始めましょう!!
ベビーの隠れ家はスーパーでひき肉とかをパックしてるあの小さいスチロールケースが海外ブリーダーも使っていたりします。入口を切り抜いて被せとく感じで加工も簡単水洗いも楽ちん。
ベビーの飼育はダイソーシューズケースよりも小さい容器で大丈夫ですが、飼育環境は親と同じです。
といった感じでレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)のお世話の仕方についてでした。
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