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【アクアリウム】ガラス水槽についた傷の消し方。白い水垢を綺麗に取る方法とその予防法とは?【水草水槽】

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【アクアリウム】ガラス水槽についた傷の消し方。白い水垢を綺麗に取る方法とその予防法とは?【水草水槽】

いつのまに!??

としばらく使っていると何故か傷だらけになっている水槽。。

↑60cm規格のADA水槽。

水垢取りの方法は様々ありますが、

実は手順を間違うと逆に傷をつけてしまいます

 

この記事では、

  • 水槽の白い水垢取りの手順
  • 細かな傷がついてしまった場合の修復方法
  • 白い水垢を事前に予防する方法(水草水槽環境における硬度(G H/KH)やPHの影響)

を解説してます。

ガラスの水槽に傷ができる理由と白い水垢ができる理由は?

ガラスに白い水垢ができるのは「水中のミネラル分が結晶化しているから。」というのは有名ですが、

厳密に言うとそうではありません。

正しくはそれもあるが、それだけでも無いといった感じ。

水槽のガラス板は複数の成分が配合されいる。

ガラスの主成分は二酸化ケイ素=ケイ酸=シリカ(SiO2)ですが、

実は、板ガラス≠SiO2ではありません。

それによってガラス板自体の色も変わります。

板ガラスには安定性、耐水性を持たせるために

石灰CaOやアルミナAl2O3、酸化マグネシウムMgO、ソーダ石灰Na2Oが含まれています。

(それと原料の硅砂をガラスにする過程で酸化鉄 Fe2O3が混入します。

安いガラス水槽の縁が緑色に見えるのは酸化鉄によるものです。

酸化鉄の割合を少なくしたものが、低鉄ガラスです。

鉄分が少ないことで緑よりも薄い緑〜青色となります。

高透過ガラス等ガラス板自体に商品名がついてこちらも何種類もありますが、

それらで作成されたものがアクロスーパークリアとか現行のキューブガーデンです。)

 

話を戻して、白いミネラル分がガラス面につく理由は侵食です。

ガラスは水中でハサミで切れる、「ケモメカニカル効果」が有名ですが、

これはガラスの親水性を利用したものです。

板ガラスは上記化合物で耐水性を持たせていますが、

実際のところ水中に少量溶け込みます。

 

板ガラス組成中のアルカリイオンのNaイオンCaイオンが溶け込み、

溶け込んだイオンが水分子と結合すると水酸化ナトリウムNaOH水酸化カルシウムCa (OH)2といった、

強アルカリ性の水溶液になります。(OHをつけてアルカリ性になるものがアルカリイオンです)

 

そんな化学反応そうそう起こらないでしょっ?!と思われがちですが、

水面の空気と触れ合う部分では水分が蒸発して状態変化する際にその反応が起こりやすくなります。

 

水槽の蒸発量は結構な量です。

水に濡れる。乾燥する。この繰り返しが起こる場所ではガラスは化学反応が起こりやすくなるのです。

水面付近のガラス面、縁の部分では侵食が起こり、

水酸化ナトリウムや水酸化カルシウムは空気中のCO2と反応してNa2CO3、CaCO3となります。

これが白い水垢ができる過程です。

 

拡散器でCO2添加しているとディフューザー上のガラス縁では特に白い水垢が付きやすいと思いますが、これは侵食と、水中のミネラル分との反応、その両方が原因です。

水道水自体の硬度が高いと、アルカリイオン(水酸化物イオンのCaイオンやMgイオン)が多く存在するので、水中からCO2添加すればカルシウム塩は生成しやすい状態になります。

アクアリウム水槽では侵食が起これば水面では万全の状態でCO2と反応できるという状況なのでRO水を使っていたとしても、アクアリウムをしている限り白い水垢問題は付きまとう宿命なのです。

と前置きをしたところで白い水垢=白やけの落とし方を紹介します。

 

アクアリウム水槽の白い水垢=白やけ=ミネラル塩の落とし方、傷の取り方。

傷のリペアも含めたミネラル塩の落とし方を紹介。

強塩基性の水溶液は使うべきではない。

ガラス類は消耗品という認識であれば良いのですが、

ガラスパイプ類は、キッチンハイターやカビハイターといった水酸化ナトリウム等の強アルカリ系の洗剤に漬け置くと軽い白やけは苔と一緒に手っ取り早く取れたりしますが、ガラスにとってはよくありません。

ガラス水槽はアルカリ性にはとても弱く、酸性にはとても強い性質があります。

強アルカリ性により表面は侵食され、それが白やけの根本的な原因となるので表面が綺麗になっても、実は白やけが起こりやすい状態になってしまいます。

ガラスパイプ等の漬けおきは短時間で10分程度であとは中性洗剤等を使うようにしましょう。

強酸性で塩を溶かす方法。

ガラスは酸には強いので、クエン酸等の酸でナトリウム塩やカルシウム塩を溶かす方法は問題ないです。

ですが、カルシウム塩はそう簡単に溶けないので、塩酸や硫酸レベルの強い酸が必要でクエン酸程度では簡単には溶けません。

うすーく付いた初期の白やけや白く曇って見えるような状態には効果があります。

ティッシュ等に染み込ませてラップ等で密閉するような感じで1日程漬け置きします。

実は、アクアリウム用品にも塩酸と硫酸配合の商品があります。

こちらは後半に説明するPHとKHを下げる商品です。クエン酸よりはこちらを塗って漬けおく形の方がよく取れるでしょう。

水中でプロレイザーを使う場合。

水中で圧力をかけて擦ると水分子と結合しやすいガラス表面はスポンジでも知らないうちに傷になったりします。

苔を落とす場合は刃こぼれのない綺麗なプロレイザーを使い、

縁やシリコン接合部分は激落くんを代表するメラミンスポンジや、ティッシュやキッチンペーパーでやさし〜く拭い取ります。

プロレイザーでカルシウム塩をガリガリして、他の面の苔落としをしてしまうと、

カルシウム塩のカケラで知らないうちに傷だらけになる可能性もあるので注意しましょう。

メラミンスポンジを使う場合。

研磨効果もありますが、ガラス面を強力に削る効果はありません。

プロレイザーを使っても取れないような、

ガラス縁のミネラル塩を最初に落とす場合に使います。

やさし〜く、たっぷり水を含ませて擦ります。

ミネラル塩が付着したメラミンスポンジで擦ると傷が入ることもあるので、

新しいものに交換しながら、徐々に残ったミネラル塩を部分的に少し強めに擦ります。

これで取れない場合はメラミンスポンジでは取れません。

濡れた状態で擦るとこんな感じ。

乾燥気味で擦るともう少し取れますが、傷になったり、逆に曇りの原因になったりもします。

ダイヤモンドパッドを使う場合。水槽に使う場合は必要最小限に。

ダイヤモンドパッドは手っ取り早く表面を削り取るものです。ゴリゴリと。

メラミンスポンジで取れない曇りミネラル塩の線が残ったちょっと盛り上がっているようなミネラル塩にのみ使用します。

実際のところ効果としては最強です。

侵食した箇所に使うとスリガラス状になってしまうこともありますが、

加減を調整すれば曇りも取れてきれいに見えます。

コスパは悪いです。

劣化したものを使うと深い傷をつけてしまうので定期的な買い替えが必要です。

ガラス表面を綺麗にした上で、綺麗な水をつけてたっぷり濡れた状態でやさし〜くこすります。

すると白い粉が溶け込むような感じで出てきます。

シャリシャリシャリーーって感じでくるくると撫でるように磨いて、

乾いたティッシュで拭き取れば完了。

縁の曇りが取れました。

水槽の水は抜いた状態で行いましょう。

酸化セリウムを使う。アクアリウム水槽に使う場合の最適解

酸化セリウムが唯一、ガラス面を綺麗に削り取りつつ研磨できる研磨剤です。

ガラス傷を目立たなくリペアできて、さらに磨きもできます。

車用品でいろいろあります。

基本的にはなんでもいいと思います。

今回使用したのはアウグの方。

硬めのクリームという感じ。

先にメラミンスポンジで綺麗にしてこの状態。曇りは取れません。

濡らすとかなり液ダレします。

徐々に濃度を上げる感じで、

水で流して拭き取る作業を3〜4回繰り返していきます。

付属スポンジでやさし〜く全面を擦るだけでかなーり綺麗になります。

傷の部分は少し強めに数分間。

薄ーい傷は消えた感はあります。

爪が引っかかるような傷は無理です。

酸化セリウム単体の粉とマシンを使えば不可能ではないですが、

ポリッシャーのようなマシンを使うとガラス板が摩擦熱にそもそも耐えられないので面に圧力が加わることで簡単に割れちゃいます。

スペリア水槽等の耐熱ガラスであれば大丈夫かもしれませんが、スペリア水槽をマシン研磨する勇者はそういないでしょう笑

白い縁の曇りも濃度を濃くして水分少なめで根気よく10分以上手作業で擦ると取れます。

この作業が辛いのでメラミンスポンジに酸化セリウムをつけて慎重に研磨することで時短するか、

ダイヤモンドパッドに酸化セリウムを少量つけて最後に使います。

ダイヤモンドパッドを使ったのがこちら。

違う水槽は酸化セリウム単体で試しました。

これが↓

こう↓

数分やっただけですがビフォーアフターがわかるくらいなので結構すごい気が。

やはり爪が引っかかるようなものは諦めた方が良さそうですが、だいぶ目立たなくなりました。

 

ダイヤモンドパッドは加減が大事なので大事な高価な水槽では控えた方が良いと思います。

酸化セリウムならスペリア水槽にも安心して使える。

傷だらけの古い水槽何個かで試したところで、耐熱ガラス水槽に使用。

耐熱ガラス水槽は薬品温浴槽等に実験に使用していました。

研究室界隈では使ってないけどそいやあったかもなあというくらいの感じだと思います。

耐熱ガラス板の組成は、SiO2が8割。残りはB2O3 、Al2O3 、NA2O 、 K2O。

この成分配合が透明感が高く、ガラス水槽よりも水が透き通って見えるのですよね。

酸には超耐性があり、硫酸や塩酸入れても余裕ですがやはりアルカリには弱いので

結局アクアリウム用途では普通の水槽と侵食耐性は同じです。

酸化セリウムと付属のスポンジでやさし〜く研磨してこの通り。

細かい傷があったのですが目立たなくなりました。

 

水槽の白やけ=ミネラル塩をあらかじめ予防する方法は?

  • 蒸発した水はなるべく早く補充して、できれば蓋をして蒸発を防ぎ水位の変動を防ぐ。
  • 水槽水に使う水の硬度を下げる。
  • PHを低く保つ。

この3点です。

水槽の硬度を強力に下げるイオン交換樹脂を使う。

いわゆるRo水を使うことです。

過去にADAにはソフナイザー(公式URL)という商品がありました。

このような↓イオン交換樹脂を入れて外部フィルターの出水口に装着するタイプです。

理科学器材の「真空トラップ」によく似た商品でした。

 カチオン交換樹脂で硬度をほぼゼロにできる!!RO水を作ろう。

イオン交換樹脂はカチオン交換樹脂を使います。

カルシウム、マグネシウム、ナトリウム等の陽イオンを吸着します。

硬度が50の水道水なら、イオン交換樹脂1Lあたり1000リットル程を硬度ゼロにできます!

浄水器に設置するタイプであれば5年くらいは持つと思います。

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イオン交換樹脂は、多少面倒ですが、塩水を通水させることで再利用も可能です。

イオン交換樹脂1Lあたり、10%の食塩水を2L使うことで再生できます。

ポリタンクやバケツ等で水中ポンプでイオン交換樹脂を撹拌しながらしばらく水を回しておくか、

ペットボトル等に詰めて塩水を流し続ける方法で再生します。塩水を抜いて水道水で何回か洗って再生完了です。

繰り返し使えるので汲み置き用のポリタンク等にネットに入れて沈めておくことでも効果があります。

最も手軽なのは外掛けフィルターにGEXのカチオンバッグを入れることです↓

コスパを考えると、初期費用は高額ですが、Ro水用のカチオンフィルターイオン交換樹脂単体を一括購入して小分けにして使う方法が長期的には安くなりそうです。

ソフナイザーは自作もできるので、作ってみるのも良いかもしれません。

ソイルを使って硬度を下げる。

水草水槽なら底床はソイルが基本ですが、

ソイルは全般的にPH硬度( GHもKH)も下げる傾向があります。

PHを下げるのはソイル自身の作用ですが、

硬度を下げるのはイオン交換樹脂と同じ作用で陽イオンを吸着するからです。

ソイルはゆっくり吸着するので6ヶ月程、しばらく持ちます。

水草によっては硬度(GH=カルシウムやマグネシウムの総量)高めの方が育ちやすい種類もありますが、

基本的にKHとPHが低ければGHが低くても育ちます。

これはソイルの成分にカルシウムマグネシウムが含まれているので根から吸収できるからです。

キューバパールは硬度が必要と言われますが、PH、KHが低い状態でソイルに植えると育ちます。

生体が多ければ餌と糞の養分と田砂のミネラル分でも育ちます。

ソイルの寿命

これ以上吸着できないという状態になるとイオン交換樹脂と同じく、

硬度を下げる作用は低下するので水道水の硬度が高いと一気に硬度はあがり、

水換えによって水道水のPH7程度の中性に傾きます。

この時、水道水の硬度が高い地域では黒髭苔が発生しやすくなります。

硬度が上がる理由はソイルの寿命でKHが上がりやすくなる=PHが下がりにくくなるからです。

PHが下がるとKH(炭酸塩硬度)も下がる。

水草水槽でもKHは低ければ低いほど基本的には良いです。

PHが下がるとKHも下がります。

KHが低いとCO2添加でPHが急激に下がりやすくなると言われますが、

下がっても4〜5未満になることはないので日頃からPHもKHも低めで維持する方が水草にとっては良い状態です。

KHが高い状態ではPHは下がりにくい状態になります。

KHが高いと緩衝作用によってPHは安定しますが、CO2添加をしてもPHが下がりづらくなります(=CO2添加しないと上がりやすくなる)

KHが高いとコケも発生しやすくなり、水草も溶けたります。

日本の水道水はKH2前後なので水槽立ち上げ数ヶ月後にはそのくらいになることが多いですが、

PHを低めに保つことでKHも低く抑えることが出来ます。

ということであらかじめPH低めのソイルでGHもKHもPHも低く抑えておくと良いです。

KHを下げたい場合。

ソイルの寿命によりPHは下がりづらくなります。

KHを下げつつCO2を添加すれば安定して低PHを維持できます。

 

例えば、KHがそこそこ高い状況でPH7でCO2添加をするとKHの緩衝作用でPHは下がらず、

さらにCO2は水に溶けずにHCO3で存在します。水草はCO2を利用できませんが、苔はHCO3を利用できるのでどんどん増えます。生体もポツポツと落ちていくようなまさに最悪の状況です。

PHが低ければ低いほど、KHは低くなりKHが低いとCO2添加の要求量は減ります。

KHが低ければCO2の要求量は減りますが、安定して添加していればPHも低く維持することが出来ます。

ということでPHが下がりにくい、KHが高い場合にはテトラマイナスを使用します。

テトラマイナスは塩酸と硫酸です。強酸なのでこれをガラス面に塗るとカルシウム塩も落ちます。

添加すると強酸なので単純にPHを下げます。

先にイオン交換樹脂を使っている状態でGHが低ければそれほど意味はないですが、

水道水に使うと水草の栄養源となるマグネシウムやカルシウム成分は残るので、ソイルの寿命が切れた後でも水草の成長に必要な成分が残るような感じです。

 

その他、リン酸吸着剤について。

メダカやグッピーではPH高めに維持したいと思うので吸着したいのは硝酸塩やリン酸塩でしょう。

硝酸塩は水換えで対応して、リン酸塩はにはリン酸吸着剤を使います。

リン酸塩は水草の栄養分でもあるので生体用、もしくは茶ゴケやアオミドロ、黒髭苔で水草が苔まみれになった時のみ使う感じですね。

まとめ

ガラス面の白やけには、

  • 酸性液剤で対応。
  • 酸化セリウムで磨く。
  • 酸性で水質を維持する。
  • 硬度を低く保つ。
  • 蓋をするか、足し水をこまめにして水位変動を防ぐ。
  • KHを低くすればPHも下がりやすくなる。

海外では日本の一般的な水草水槽よりも硬度、PH、KHをさらに低めに保つことの方が多いようで、

低G H \PH/KHで水草水槽をする場合は、

ソイルの寿命が切れたら、一昔前の大磯や田砂の水草水槽のように、水草の栄養分は底床に埋め込むイニシャルスティックやフローラスティックを使って補いつつ、微量元素や鉄分は液肥で補うスタイルが安定するのかもしれませんね。

水草に理想の環境を作るとガラスにも優しい環境になる。というお話でした^^

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