【簡単・長期維持】水草&食虫植物のウォーターローンの育て方・殖やし方ガイド完全版。【アクアリウム・水草水槽】
水草でかつ食虫植物。
活着もするし、水中で絨毯にもなる。水上でも殖える。
そしてかわいい花も咲く。
なんともエモいウォーターローン。

流木にテラテープを巻いておけば簡単にウォーターローンは活着します。
過去には、溶かしたり喰われたり、、比較検証でもたくさん無駄にしましたが、
アクアリウムはなんだかんだで10年もやっている筆者。。
ウォーターローン育成スキルもさすがに上がってきたみたいです。
ウォーターローン栽培のノウハウをここに記載します。
前回までのウォーターローン爆殖計画は↓

ウォーターローンに適した用土。
まず、最重要の用土ですが、
やはり栄養分は少ない方が良いです。
成長が遅めなので水中では藍藻類がつきやすく、
コケ取り生体を入れるとウォーターローンが喰われやすいです。
水上でも栄養過多では藍藻類が付きやすいようです。
アクアリウム用ソイルならアマゾニアライトがおすすめ。
アマゾニアライトでの栽培がかなり好調なので気に入ってます。
食虫植物用の用土ならプロトリーフ製一択。
食虫植物全般に使用していて絶好調なのでこちらもおすすめ。
鹿沼土・赤玉土・ピートモス・ゼオライト・パーライト・川砂
が配合された、食虫植物専用用土。
なんといっても安い!お値段300円ほどで0.6L(黒鉢2.5号6個分ほど)
ウォーターローンに適した栽培方法は?殖やし方は?
- 水中栽培(アクアリウム)
- 腰水栽培(テラリウム)
- 腰水栽培(鉢管理)
主にこの3つです。
それぞれの栽培方法・殖やし方について書いていきます。
ウォーターローンの殖やし方。プロトリーフ食虫植物の土【鉢管理】
プロトリーフの食虫植物用土を鉢管理する場合の殖やし方です。
ポイントは
- 腰水栽培
- ミスト式にはしない(ラップやフタをしない)
- 浅い容器より深底な鉢のほうが良い(下に潜るので深底で腰水のほうが圧倒的に殖えやすい)
- 冬場は底面パネルを使ったほうが良いが、蒸発量が多くなるので注意。
下記の実験では浅い鉢で植えましたが、深さのある鉢のが良いと思います。
蒸発量が多い時期に上が乾燥して枯れてしまっても、鉢ならば水中部分に潜ってるウォーターローンが水上化して復活します。
同時に食虫植物のネペンテス(ウツボカズラ)とディオネアマスキプラ(ハエトリソウ)を一緒に栽培。
フタやラップはしません。
後に同じく食虫植物ドロセラ(モウセンゴケ)のアデラエとカペンシス、セラセニア
パルダリウムによく使われる着生蘭も追加。
ウォーターローン成長の経過①(R02.09.09)
ネペンテスもハエトリソウも育ってます。
特にネペンテスは成長スピードが速い。
パヤパヤしてる有茎は混ざっていたドワーフロタラやロタラワイナードやベビーハイグロです。
足し水のみ。
クーラーが無い部屋で、
夜間22−08時にアクアスカイ301。
2週に1回ほど500ml足し水でちょうどいい感じです。
ウォーターローンはミスト式では加温しないと育ちが悪くなっちゃいますが、
腰水だと水上葉展開で調子は良さそう。
ウォーターローン成長の経過②(R20.11.03)
足し水のみです。
ハエトリソウの色揚げが完了しました!笑
ウォーターローンは順調。
ロタラは割と元気ですが、ベビーハイグロの育ちが悪く、消失したのもあることから
プロトリーフの食虫植物の土に栄養素がかなり少ない事がわかります。
やはり食虫植物系は貧栄養下での管理がいい模様。
ウォーターローン成長の経過③(R20.12.03)
ほぼ全面に生え揃い。
家中エアコン付けっぱなしですが、この部屋だけはエアコンのない部屋で締め切ってます。
- 室温は17度前後。
- 22時〜8時だけタイマーでパネルヒーターと照明ON。
ドロセラとセラセニア、余った蘭を移動してきましたが、ハエトリソウは休眠させました。
こちらも新芽が出始めてきたので調子良さげ。
ウォーターローンの成長過程(収穫)
エアコン管理のリビングの窓辺で管理。
深夜は照明とパネルヒーターON(冬場だけ)
他の食虫植物も絶好調。
ハエトリソウは子株だらけです↓
ウォーターローンの水中での殖やし方。【アクアリウム編】
水中での殖やし方のポイントは以下の通り。
- CO2は添加。(葉の色が薄い場合はカリウム不足の可能性もあるので添加しましょう。)
- 水流を極力少なく(底面フィルターや水草ミストウォール、ノンフィルター)
- ランナーが伸びたらソイル上からカットして株数を殖やす。
- 葉の丈が伸びたらこまめにカットする。
- 水換え時に少量のメネデールやECA。
- 立ち上げ時、水換え時に時々PSB(ADAのバクタとか生体のエビやラムズや魚でもいいと思います。)
- 光量が多いほうが徒長しづらい。
- ニューラージパールグラスやベビーハイグロとかで適当に簡単な水草絨毯を作ってから植えると絡んで浮きづらい(ベビーハイグロはやはりハイグロフィラで肥料喰います;)

各条件下でのウォーターローン水中栽培例。【アクアリウム】
20Cube水槽×水草一番サンド×ニューラージパールグラス絨毯
という条件下でウォーターローンを植えたパターン↓
45F水槽×アマゾニアライト×ベビーハイグロの絨毯×アクアスカイG
という条件下でウォーターローンを植えたパターン↓
こまめにトリミングしているので見えにくいですが、ほぼ一面に広がり、トリミングした葉が至る所で増えているので後景や流木のウォーターローンは定期的に駆除する感じになってます;
↓ウォーターローン水槽内の経過(〜R02.12.04)
液肥少なめで、ECAたまに添加する感じで維持。トリミングをこまめに繰り返し。
流木下の徒長したウォーターローンがミクロソリウムのようで、トリミングせずこのままにしてます。
ハイグロロンを流木に巻いて水を引いたら活着してきました。
2〜3ヶ月程経過。ウォーターローンだけトリミングせずにいたらすごい量になりました。

45F水槽×再利用水草一番サンド×アマゾニアパウダー少量×前面ナイルサンド×トリミングした水草×底面フィルター
という条件下でウォーターローンを植えたパターン↓
リセットした耐熱ガラス45F水槽の中身をそのままソイルごと水洗い、
ADAの45Fを底面化してそのまま移植するような形で植栽。
最初はこまめにトリミングして「レイアウト水槽」としていましたが、
殖える頻度が高すぎるので照明を切り、少し放置している間に徒長してキャベツの千切り地獄みたいになってきました。。
ベタにとっては居心地が良さそうなので現在は畑水槽として放置気味にトリミング頻度低めにしてます。
CO2は添加して夜間照明にしてます。
ウォーターローンのテラリウムでの殖やし方。【腰水管理・テラリウム】
「テラリウム腰水栽培」と「腰水鉢栽培」の違いは、
テラリウムでは「生体がいて、ろ過フィルターを稼働している」ということ。
テラリウムの場合。手順は、
- 溶岩石等でソイルを入れる鉢を作る。
- 軽石等を敷き、底上げ。鉢底ネットを敷き、薄く綿を敷く。
- ソイルを充填(アマゾニアライトおすすめ)。
- 植栽。
ポイントとしては、
- CO2添加をしなくても良い。
- 照明は必要(ONF FLAT NANO+を使用してます)。
- 生体を入れるとミジンコとかの微生物が湧きやすくおすすめ(ウォーターローンは微生物捕食します)
といった感じ。おそらく一番簡単に殖えます。
自作ミストウォールにしてますが、エアーポンプでの底面フィルターとかでも大丈夫だと思います。
こんなかんじですごい勢いで広がっていきます。
水位が下がってきたらウォーターローンが若干水没するくらいに水を足すだけ!!
水場の水流も殆どないのでミジンコも発生してます。
(溶岩石の隙間→ソイル→水中モーター→ミストウォールという流れで循環・濾過しています。)
ラムズやエビやメダカ等を入れてアクアテラリウムにすると、
ウォーターローンを栽培しつつ生体も飼えるのでおすすめです。
ハエトリソウとドロセラ類であればウォーターローンと同じ環境で増やせます^^

流木や石同士の接着はコチラがおすすめ↓
組織培養が株数が多くおすすめです。
あなたもこれでウォーターローンマイスター!!
コメント
試行錯誤でウォーターローンに挑戦しようとしているので
大変参考になりました。
特に水中はニューラージの上に植えるという点、真似してみます!
遅くなりましたが、記事読んでいただいてありがとうございます。
水草の中でウォーターローンが一番というくらい好きなのでメンテを楽に維持できる方法を今後も試行錯誤して行きたいと思ってます^^