【UVレジンミノーの作り方。】渓流トラウト用のレジンミノー(シンキング・フラットサイド)を作ってみよう。【ハンドメイドルアー・UVレジンルアー】
さて、渓流ベイトフィネス自作シリーズ第2弾!!
前回の応用でレジンルアーです!!
重さと大きさは自由に設定できるので、アジングメバリング等のソルトベイトフィネスにも応用できそうです^^
渓流用であれば1個あたりに使うレジンの量は2〜3gと少ない為、100均のレジン液で安価に作れちゃいます。
レジンミノーの動き(動画)
今回作ってみたレジンミノーの動きです。
ヘビーシンキングとフラットサイドミノーで作ってみました。
リップの角度や幅を調整したらそれなりにただまきのウォブリングもするようになりました^^
浮力材やシンカーの重さ、重心の位置の調整で改善できそうです。
レジンミノーの特性とメーカー品とバルサミノーの違い。
レジンミノー、メーカー品、バルサミノーの違いについて。
メーカー品のミノーの大半は中が空洞になっていて、中空部分の浮力と内部のシンカーでバランスを調整しています。
また、バルサ材のミノーではバルサ材自体に浮力がありますが、
レジンの比重は1.1〜1.5。単体でも水より重く沈みます。
そのため、レジンでコピーしても浮力がない為、同じ動きには全くなりません。
↑廃盤のスミスAR-FSのフラットサイド系ミノーをレジンコピーしましたがこれだと上手く泳ぎません;
表面積を広くして、薄い板状にして、水流の抵抗を上げるとおそらく浮力材が無くても泳ぎますが、
魚の形をしたレジンミノーを作成する場合には、本体の重心を考えつつ、浮力材を入れる必要があります。(上が軽く下が重くなるように…)
浮力材とシンカー次第では全く同じ型のミノーでも違う動きがある程度は作れるということですが、
単純にシンキングミノーなら棒状で、フラットサイドミノーなら均一な厚さの板状であれば、
シンカーと浮力材の配置次第でどうにでもなるような気もします。
プルタブミノー(廃案)
上半分ミノーをコピーして前記事紹介の2連結プルタブミノーと同じシンカー配置にするとプリプリと泳ぎますが、
これだと2連結プルタブミノーの方が簡単で低コストでレジンも勿体無いのでこちらは今回
廃案としました。。
レジンミノーの材料。
それでは、レジンミノーに必要な材料を紹介。
- レジン液(LEDライト対応と書いてあるもの)セリアやダイソーでOK
- ネイル用のラメとかレジンアクセ用素材等(お好みで。)
- がん玉(今回はホムセンのB(0.49g)と3B(0.78g))を使用しました(高比重のタングステンビーズを使えばヘビーシンキングになるかも)
- ステンレス線バネ線0.8mm
- サルカン(真ん中のルアーフック用)
- 発泡ウレタンやスチロール板(浮力調整用)
- UVライト
- 型取り用のおゆプラのクリアタイプ(ダイソー)(おゆまるでも多分可。)
- new→型取り用のシリコンゴム(セリア)
- ラジオペンチ(ホムセンの安いのでOK。)
- カッターやハサミ
- プルタブ(必須!!国産ビール缶がおすすめです)
- ルアーの元となる型(手持ちのルアーでも良いし、レジンアクセ用のシリコン型、ダイソーの樹脂粘土、おゆプラで作ってもOK)
- 見た目に拘る人はヤスリ(耐水ペーパー♯1000〜仕上げ用♯8000〜10000、コンパウンド、アクリルサンデー研磨剤)コンパウンドはセットのものがあります↓
追記:
仕上げ用のヤスリについてですが、セリア等のネイル用ヤスリでもそれなりに綺麗になりました↓
※鱗模様もあるのでレジンアクセサリーの様にツルッツルにはなりませんが、
100均ヤスリでも十分対応出来そうです。
と、ざっくり材料はこんな感じです。
その他素材、ルアー用のフック等は前回記事を参考にしてみてください。
渓流トラウト用レジンミノーの作り方。
いよいよ作り方の紹介。
いくつか注意点やコツがあります。
既製品をコピーする場合はあくまで個人での使用にとどめて下さいね^^
①おゆプラ(おゆまる)で型をとる。
おゆプラクリアを熱湯で柔らかーくして、気泡が入らないように素早く包み込みます。
なぜクリアタイプなのかというと、レジン硬化時に発熱するのですが、クリアタイプなら熱に耐えるようで、鱗の模様とかまでコピーできますが、白色だと熱に耐えられないらしく若干オリジナルより大きくなって膨張してしまいます。
包み込んだらお腹の部分が出るくらいに柔らかいうちにハサミやカッターで切ります。
(ここまでを素早くやった方が楽です。固まると思った以上に硬く、カッターで切れません;)
①セリアの型取り用シリコーンゴムで型を取る new
セリアに型取り専用の「シリコーンゴム」という商品がありました。
特徴は、
- 1つあたりの容量は2cmの立方体まで。
- 少ないので2〜3個はあった方が良い。
- 2剤タイプで硬化するとやり直しが不可
- 型自体はお湯まるよりも柔らかく、綺麗に取れる。
- シリコンなので耐熱性も高く、レジン硬化時の発熱にも耐える。
といった感じで型さえ取れたら量産できると考えればこちらの方が良いかもしれません。
②浮力素材を作る。
スチロール板やEVA(ウレタン素材)でルアーより小さい大きさでカットします。
ウレタンでも作りましたがこちらの方が加工もしやすく良いかもしれません。(EVAシートはセリア購入)
黒いスチロール板は指で潰して棒状にしました。
③ステンレス線を曲げる
ステンレス線を曲げて作りたいサイズの長さにします。
頭側のアイは中央より少し下につけます。(動きのキレがよくなりました)
シンカーのがん玉をステンレス線にラジオペンチで装着!
サルカンを通して並べるとこんな感じです。
(フックを尻とお腹につけるとある程度バランスが取れて安定するので、ミノーの形状次第では無くてもいいかもしれません。)
↑では3B後ろにBのがん玉を2個ずつ。
↑では3BとBを1個ずつ。
↑ではARFSミノーに寄せた重心ではなく、パームスアレキサンドラFSっぽく後ろ側を少し重くなるようにしました。中央に印を付け、その前後にがん玉をつけます。
(前にB、後ろに3Bを半分に開いたものを1つ。浮力材はEVAで作りました。)
この仕様が一番キレが良かったです↓
トゥイッチ効かせるようなシンキングミノーにする場合は、
形状を棒状(DコンパクトやDコンタクトのような)にして、前方のシンカーはアイ(糸結ぶ輪っかの部分)と同じ高さで、
フラットサイドミノーのような動きにするなら、
形状は板状(アレキサンドラFSのような)にして、縦に沈むようにお腹側に重りを寄せて付けます。
⑤ルアーアイを固定。
横からドリルやステンレス線で横から穴を開けてアイの位置を固定できるようにしておきます。
⑥レジンを流して成形。
いよいよレジンの出番です。
お好みでラメを散らしておきます♪
発光パウダーを混ぜると透明感がなくなるので透明度を気にする人は注意(ミノーなので透明感はいらない気はするが…
- レジンを底と壁側に薄く流し、ライトで凝固。(浮力材が露出しないようにする為)
- さらに少し入れて爪楊枝等でラメや着色剤を混ぜて、、
- 発泡素材を入れ(レジン自体ある程度弾力ありますが、壁が薄いとミノー強度が落ちるので浮力材は必要最小限にした方がいいかも)
- ステンレス線を入れてアイを固定します。
- 真ん中にサルカンはを使う場合は爪楊枝等で持ち上げた状態でUVライトを当てて固定します。
- UVライトを数分間当てて本体は完成。(レジン液を少しずつ入れて何回かに分けてやると良いと思います。)
⑦簡単なミノーのリップの作り方。
案外めんどくさそうなリップ部分ですが、
簡単です。当然、プルタブを使います。プルタブ最強!
できれば100均で売ってるシリコン型等の上にプルタブを置き、
プルタブの穴にちょっと多めにレジンを溜めて硬化させます。
案外ガッチリ接着されるので、ラジオペンチでバキッと外すと…
この穴はリップ専用穴なのではと思うほどに渓流ミノーにジャストサイズのリップができますw
レジンを付けて適当な角度でUVライトを当てて仮付けして、そこに更にレジンを垂らして強度をつければ完璧なプルタブリップの完成!!
渓流で発光させる意味はあまりないけど、、キレイダナー・・
海でも十分に使えそうです。
個人的に渓流で汎用しているのが、ヘビーシンキングとフラットサイドシンキング。
この2タイプの理想系を作っていけたらなあと。
作りたい形さえ決まればあとは簡単なので隙間時間にオススメです^^
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