【インテリア】管理が簡単!小型パルダリウム水槽のつくり方。おすすめの小型植物や水草も紹介!!【20cm水槽】
作業用のPCデスクにパルダリウムを設置しました。
パルダリウムをこれからはじめてみたい!!という方はぜひ読んでみてください。
この記事では、
- パルダリウムとは?
- パルダリウムに植栽したおすすめの植物や水草。
- パルダリウムの作り方。
- 使用機材、ソイル等。
を紹介していきます。
デスク詳細記事はこちら↓
パルダリウム関連記事はこちら↓
パルダリウムはアクアリウム(水草水槽)よりもはるかに簡単で管理が楽。
アクアリウム(水草水槽アクアリウム)は想像以上に手間やお金もかかります。
最近ではパルダリウムやコケリウムがインテリアとしてもそこそこ流行っていますが、
これはやはり「管理が楽」という点にあるでしょう。
水草水槽は水面からの蒸発量も多いので足し水、フィルター掃除、定期的な水換え、水草のトリミング、CO2強制添加などなどやることも多くコストも掛かります。
そこでお勧めなのが、パルダリウム。
パルダリウムは陸棲のコケの他に、水草も植えることができます。
風水的にも部屋の角に生きた植物を置くというのは良いらしいとか・・。
パルダリウムとは?テラリウムやビバリウムとの違いは?
ビバリウムとは、植物の有無問わず両生類や爬虫類等をケージで飼育すること。
テラリウムとは水が少ない状況で植物や生物を飼育すること。
パルダリウムはテラリウムをより植物に重点をおいてケージ内で熱帯雨林を表現するものといった感じです。(ADAというアクアリウムメーカー解釈)
テラリウムとパルダリウムの境界は微妙ですが、多少水が張ってあり、魚やイモリが泳げる水場があるとテラリウム(アクアテラリウム)ということになるのかもしれません。
ビバリウムも生体の飼育環境を本来の生息環境に近づけようとすると、たいてい植物も植えることになり、ヤドクガエルや陸生イモリはビバリウムかつパルダリウム、
水性のイモリのイモリウムはビバリウムかつテラリウムといった感じでしょうか。
パルダリウムは熱帯雨林や湿地帯のような高湿度な環境下で水草の水上葉、シダ類や食虫植物、熱帯の植物を育てます。
主に「植物メインのインテリア」という感じですね。
パルダリウムが簡単な理由。
パルダリウムは植物の特性がわかっていれば、特に複雑な知識が必要ありません!!
アクアリウムは1〜3週に1回は水換えやトリミングが必要ですが、蓋をしているパルダリウムは、
- 蓋をして湿度を高めにすることで蒸発を抑えられ、水位も維持できる。
- そもそも水位も低いため水中で増えやすいアオミドロのような苔が湧きにくい。
- 水換えも高頻度でなくても大丈夫。
- 水中に比べて成長速度が遅いのでトリミングの頻度も低めでOK。
- CO2添加も不要!
- 水草(水上葉・一部水中葉)も陸生植物も植栽できる!
- 濾過フィルターも不要!
といった感じで水草水槽と比べるとかなり安く、ランニングコストも低く抑えることができます。
増えた水草や植物は売れます(販売規制がかかっているものもあるので注意:ジュエルオーキッドなど。)
卓上パルダリウムの作り方。〜小型水槽〜
パルダリウムにお勧めの水槽は?パルダリウムに適した水槽は?
パルダリウムで水槽に求める機能は2つ。
- 蓋ができ保湿性がある(前面開口のテラリウム水槽は不向き=蒸発量が多いため管理が大変)
- 水換え用の排水システム
です。
水槽の形状は球形の水槽、小型の水槽、円柱状の水槽などなど。
なんでも良いですが、蓋ができるのが必須条件と思った方がいいでしょう。
照明を当てる分、蒸発量は結構な量となるので蓋をしないままで霧吹きや足し水をさぼるとすぐにカラッカラになり枯れます。
パルダリウムは排水口があると管理が楽(底面フィルター化)
筆者はメンテ時に汚泥をスポイトで吸いやすいように毎回底面化してます。
アクアリウムのように頻繁な水換えは不要ですが、
やはり水換えをしてあげると植物調子は良くなります。
そこで水換え用の穴を作っておいた方がメンテが楽なのです。
底面化というのは底面フィルターを使用して底の通水性を確保することです。ゴミや汚泥が底の空間にたまるので、水をある程度入れてからサイフォン式に吸い上げるか、スポイトで排出することでお掃除できます。
20cm以上の水槽なら既製品を使うと楽です。
小さい水槽なら↑のように鉢底ネットでDIYしても良いでしょう。
スリットから砂が落ちないように三角コーナーネットを被せることもありますが、しなくても良いです。
蛇口付きのジャーを利用するのもいいと思います。
パルダリウム水槽のメーカー既製品にはどんなものがある?
完璧なパルダリウム環境が整えることができるフルシステムの既製品としては、
- ADAブランドのDOOAのシステムパルダ(ミスト発生機や換気ファン搭載)
- ビバリウム用品を販売いているZERO PLANTSさんの水槽(ガラス戸、ミストシャワーノズルや排水用の配管が付けられる)
などがあります。
タイマーでミストや照明時間を完璧に管理したい場合、生体を飼育したい場合には高価となりますが、おすすめです。
専用水槽を購入する場合、特にイモリの育成をしたいという場合にはゼロプランツさんや各ブランドの排水管のついたものがお勧めです。
パルダリウムを作るために必要なもの。〜使用機材〜
20cm水槽で作った際に使用した機材一覧です。
- 20cm水槽
- マルチベースフィルターS
- 照明(DOOAのマグネットライトGとスタンド)
- 排水溝ネット(底面に被せます。多分なくてもよい
- 勾配を付けてソイル盛る場合は底上げの軽石等
- レイアウト素材(流木等
- DOOAジャングルソイル
- DOOAテラテープ(流木に巻く、水引き用
- ハイグロロンや活着君(水引き用
- ピンセット
- 植物(次項で紹介
- 底面に敷くマット
- フタ
- 加圧式の霧吹き(おすすめ
パルダリウムの底床材(ソイル)は何を使う?
パルダリウムに使用するソイル=土ですが、基本的になんでも良いです。
シダとか蘭類、食虫植物系では植物が肥料焼けしたり溶けることがあるので、
パルダリウム専用のソイル等の栄養分がそれほど無いものが無難です(茶色系のソイル)
Dooaのジャングルソイルの他、PHが低め栄養素少なめの、プラチナソイルブラウン、プロジェクトソイルプレミアム、カスタムソイルブラウン、アドバンスソイル等でも大丈夫かと思います。
黒系のソイルは栄養素豊富なので水位低くしてもアオミドロのような緑の苔が出やすいです。
レイアウト素材を置いたら、底面フィルターを置いて、
ザーッ!!とソイルいれて土台はすぐ完成です!
密閉してミスト式かつ高温になってしまうと水草以外の植物では溶けたり、枯れることもあるので
夏場蒸れるようなら蓋は少しずらして霧吹きをする方がいいでしょう。
パルダリウムにおすすめの植物とは。水草が一番簡単?
パルダリウムに適した植物はどのようなものがあるでしょうか?
水草は水上でも育つ!!
水草というのは、一まとめにすると、水中では「水中葉」という葉を展開する植物で、
水上にあげると「水上葉」を展開するので水上でも育ちます。陸棲の植物よりも高温多湿に強いです。
多湿過ぎても水上で水中葉を展開して適応できます。
普段パルダリウムに植栽しているものの大半は、アクアリウム水槽のトリミングで収穫した水草です。
その他水草は「チャーム」、苔や陸生植物は「コケのインテリアコケリウム」さんで購入しました。
「放置しても大丈夫な植物インテリア」
といった感じでメンテナンス頻度を抑えてパルダリウムを始めてみたい方は水草を植えるのがおそらく一番簡単です。
水中葉でも水上葉でも、とりあえず植えれば殖えます笑
アクアリウムでは一般的な方法で、ミスト式という方法で、高湿度で照明を当てて放置すれば育ちます(ミスト式では大半が水中葉の形態で育ちます。)
水中葉の方が株数・本数を殖やしやすく、この状態からラップを外して換気して霧拭きをたまにして、乾燥しないようにすれば爆殖した水中葉は一旦枯れますが、株数が増えた状態で今度は水上葉になります。
水草だけであればミスト式のまま維持することもできます。
水中と水上では大きく見た目や形・大きさが変わる水草もあるので注意。
パルダリウムに植栽した水草・おすすめの水草や陸棲植物
今回、植栽したのはコチラ↓
こちらも参考に↓
クリプトコリネの中でもパルバ(左)はルーケンスやウィリシー等と比べても小さく、
大きくならないので小型水槽におすすめです。
エキノドルス・テネルスやブロードタイプ等のランナーで増える小型エキノも水上葉にすると、
パルバのような小さい葉を展開し、水中のように爆殖することがない(多分)ので小型水槽では管理しやすそうです。
ラゲナンドラ類もクリプトコリネに似てますが、
組織培養では小さく売ってますが、育つとクリプトコリネウェンティグリーンくらいには大きくなり、葉は硬めです。ワンポイントに植栽するには良さそうです。
↓はアクアリウムのラゲナンドラ・スワイテシー葉丈は20cmくらいになります。
パルダリウムにもおすすめの食虫植物。
パルダリウムにはハエトリソウやモウセンゴケ類のような食虫植物も植栽できます。
ウォーターローンは適応範囲が広いですが、それ以外は通気性も大事なので蓋をした状態のパルダリウムではあまり殖えないかもしれません。水没にも強いのはドロセラ類でしょうか。
テラリウムにはおすすめです↓
食虫植物の生育環境
食虫植物は通気性が良い方が育ちやすいです。
- 水位は高めでも案外大丈夫。
- 腰水くらいに水位があった方が良い=根が水に浸かっていても大丈夫。
- 養分が多いアクアリウム用のソイルでは溶けたりする。
- 酸性度の強いピートモスや赤玉土、パルダリウム用ソイル、水苔がお勧め。
といった感じ。
そのため、ミスト式で密閉したままの高湿度下ではあまり育ちません。
※水草と同居させる場合は少し注意が必要です。
今回、植栽したのはコチラ↓
- ハエトリソウ
- ドロセラ(モウセンゴケ類)(品種忘れました。小型モウセンゴケ。小型だと東海モウセンゴケやピグミー系、ワンポイントなら少し大きいカペンシス等おすすめです。)
- ウォーターローン
- ミミカキグサ・リビダ
水草のウォーターローンもミミカキグサの一種です。
ハエトリソウやドロセラは葉が水に浸らない程度であれば大丈夫です。
ドロセラは根張りがよく簡単なのでおすすめです。
腰水くらいの水位に調整するのがベスト。
↑ハエトリソウの子株です。腰水栽培してたら増えてました。
ウオーターローンはテラリウムから収穫しました。
↑な感じで腰水管理だと無限に増えます(ソイル:アマゾニアライト)
ウォーターローンは植えても良いですし、
↓のような感じにテラテープや流木にも活着するのでペタペタはりました。
DOOAのジャングルソイルが栄養分少なそうな感じなので食虫植物系とは相性が良さそうです。
逆に、水草のロタラとかグロッソとかハイグロフィラ系の肥料を食う有茎だと育ちが悪いかもしれません。。
パルダリウムにおすすめのシダ類。
シダ類の生育環境
- 湿度は高めの方が良い。
- 光量は抑えた方が良い(光量が強いと紅葉してしまう)
- 根腐れを起こしやすいため、ソイルやピートモスで高低差をつけて通水性の良い高めの位置に植栽するのがベスト。
- 水草のシダ類も溶岩石活着や水苔・ピートモス覆い、保湿しつつも通水性が良い方がいい。
といった感じ。
↓クラマゴケもコケという名が付いてますが、レインボーファンと同じイワヒバ科のシダ植物です。
友情出演しているのはうちのレオパさん(レインウォーターhetエクリプス)
この子はおっとりしてるので植栽中お散歩しててもらいました。
↓レインボーファンは湿度や光の当たり具合でとっても綺麗。
左側の大きいのがシシガシラ、右奥がヒノキシダです。
こちらは環境が合えばかなり大きく育つと思います。。
ボルビティス・ベビーリーフなんかも水中では超高難易度の難しいシダ類ですが水上の高湿度下であれば比較的簡単です。
パルダリウムにおすすめのツタ類。
- ツタsp.マウントベーサル(最近までマウントサーベルだと思ってました;
- ヒメイタビ
あとメジャーなのはマメヅタ辺りでしょうか。
マウントべーサルのようなフィカス系のツタは通販サイトではたまに見かけるくらいですが、
ヤフオクだと割と安く買えます。
※ツタ系はめちゃくちゃ増えるので1本さえ手に入れば無限に殖えます。特にこれといった注意点はないです(楽ちん!)
卓上パルダリウムの様子。
色々詰め込んで現在こんな感じになってます。
アクアリウムと違って成長後の姿が想像しづらいので、今後どうなるのかは未知数。。
楽しみです^^
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