【インテリア】パルダリウムの作り方。小型水槽の卓上パルダリウム。おすすめの小型植物や水草も紹介!!【20cm水槽】
作業用PCデスク、ikeaのコンパクトデスクにパルダリウムを設置しました。
デスク詳細記事はこちら↓

スペースが有るとすかさず水槽を置きたくなるアクアリストの悪い癖です^^
水草水槽は蒸発量がものすごく、PC周りでは故障の原因となるのでお勧めできません。
そこでお勧めなのが、パルダリウム。
水草も植えることができます。風水的にも部屋の角に生きた植物を置くというのは良いらしいとか・・
この記事では、
- パルダリウムとは?
- パルダリウムに植栽したおすすめの植物や水草。
- パルダリウムの作り方。
- 使用機材、ソイル等。
を紹介しています。
パルダリウムとは?テラリウムやビバリウムとの違いは?
ビバリウムとは、植物の有無問わず両生類や爬虫類等をケージで飼育すること。
テラリウムとは水が少ない状況で植物や生物を飼育すること。
パルダリウムはテラリウムをより植物に重点をおいてケージ内で熱帯雨林を表現するものといった感じです。(ADA的には)
テラリウムとパルダリウムの境界は微妙ですが、多少水が張ってあり、魚やイモリが泳げる水場があるとテラリウム(アクアテラリウム)ということになるのかもしれません。
ビバリウムも生体の飼育環境を本来の生息環境に近づけようとすると、たいてい植物も植えることになり、ヤドクガエルや陸生イモリはビバリウムかつパルダリウム、
水性のイモリのイモリウムはビバリウムかつテラリウムといった感じでしょうか。
パルダリウムは熱帯雨林や湿地帯のような高湿度な環境下で水草の水上葉、シダ類や食虫植物、熱帯の植物を育てます。
パルダリウムが簡単な理由。
アクアリウム(水草水槽)を始めてかれこれ15年。。
水草水槽を綺麗に維持・管理するのはとても大変です(学生時代は時間がたっぷりあり、特に気にはならなかったのですが。)
水草水槽はとにかく水換えが命。
頻繁な水換えが苔対策に一番効果的で、水質安定させるのも、水草を成長させるのも水換えが一番効果的。生体が多いほど頻繁な水換えが必要です。
更に蒸発量もかなりの量になる為、足し水をサボり水位が下がり水の通り道が変わったり一部だけ水流が強まると、糸状の苔や黒髭苔の繁殖の原因となり…ry
その反面、パルダリウムでは、
- 蓋をして湿度を高めにすることで蒸発を抑えられ、水位も維持できる。
- そもそも水位も低いため水中で増えやすいアオミドロのような苔が湧きにくい。
- 水換えも高頻度でなくても大丈夫。
- 水中に比べて成長速度が遅いのでトリミングの頻度も低めでOK。
- CO2添加も不要!
- 水草(水上葉・一部水中葉)も陸生植物も植栽できる!
- 濾過フィルターも不要!
といった感じで水草水槽と比べるとかなり安く、ランニングコストも低く抑えることができます。
卓上パルダリウムの作り方。〜20cm小型水槽〜
パルダリウムにお勧めの水槽は?パルダリウムに適した水槽。
水槽の形状は球形の水槽、小型の水槽、円柱状の水槽などなど。
なんでも良いが・・?
パルダリウムで水槽に求める機能は2つ。
- 蓋ができ保湿性がある(前面開口のテラリウム水槽は不向き=蒸発量が多いため管理が大変)
- 水換え用の排水システム
です。
照明を当てる分、蒸発量は結構な量となるので蓋をしないままで霧吹きや足し水をさぼるとすぐにカラッカラになります。
今回、筆者はメンテ時に汚泥をスポイトで吸いやすいように底面化しました。
アクアリウムのように頻繁な水換えは不要ですが、
やはり水換えをしてあげると植物調子は良くなります。
そこで水換え用の穴を作っておいた方がメンテが楽です。
完璧なパルダリウム環境が整えることができるフルシステムの既製品としては、
- ADAブランドのDOOAのシステムパルダ(ミスト発生機や換気ファン搭載)
- ビバリウム用品を販売いているZERO PLANTSさんの水槽(ガラス戸、ミストシャワーノズルや排水用の配管が付けられる)
などがあります。
タイマーでミストや照明時間を完璧に管理したい場合、生体を飼育したい場合には高価となりますが、おすすめです。
専用水槽を購入する場合、特にイモリの育成をしたいという場合にはゼロプランツさんや各ブランドの排水管のついたものがお勧めです。
パルダリウムに必要なもの。〜使用機材〜
- 20cm水槽
- マルチベースフィルターS
- 照明(DOOAのマグネットライトGとスタンド)
- 排水溝ネット(底面に被せます。多分なくてもよい
- 勾配を付けてソイル盛る場合は底上げの軽石等
- レイアウト素材(流木等
- DOOAジャングルソイル
- DOOAテラテープ(流木に巻く、水引き用
- ハイグロロンや活着君(水引き用
- ピンセット
- 植物(次項で紹介
- 底面に敷くマット
- フタ
- 加圧式の霧吹き(おすすめ
レイアウト素材を置いたら、底面フィルターを置いて、
ザーッ!!とソイルいれて土台はすぐ完成!
メンテ用の穴なのでエアポンプは稼働させていませんが、
蓋を少しずらして、エアポンプでエアレーションして空気を循環させるのも良いかもしれません。
密閉してミスト式かつ高温になってしまうと水草以外の植物では溶けたり、枯れることもあります。

(食虫植物兼水草のウォーターローンはミスト式では水中葉になってしまいがちで水上葉で育てたほうが丈夫でよく育ちます。)

アクアリウムと違い、流木を沈めたりソイルを堰き止める作業もなく簡単です^^
霧吹きでソイル全体をしっかり湿らせたら植栽です。
テラテープは最初に巻いておいたほうが楽です。
テラテープやハイグロロン、活着君は底面の水がある部分から強力に水を保水して引っ張ってきてくれます。これでモスやシダ等の活着が簡単にできるようになります。
パルダリウムにおすすめの植物とは?水草が一番簡単?
今回、パルダリウムに植栽したものは大半はアクアリウム水槽のトリミングで収穫した水草です。
その他水草は「チャーム」、苔や陸生植物は「コケのインテリアコケリウム」さんで購入しました。
「放置しても大丈夫な植物インテリア」
といった感じでメンテナンス頻度を抑えてパルダリウムを始めてみたい方は水草を植えるのがおそらく一番簡単です。
水中葉でも水上葉でも構いません。
ミスト式で高湿度で照明を当てて放置すれば育ちます(ミスト式では水中葉の形態で育ちます。)

水中葉の方が株数・本数を殖やしやすく、この状態からラップを外して換気して霧拭きをたまにして、乾燥しないようにすれば爆殖した水中葉は一旦枯れますが、株数が増えた状態で今度は水上葉になります。
水草だけであればミスト式のまま維持することもできます。
水中と水上では大きく見た目や形・大きさが変わる水草もあるので注意。
パルダリウムに植栽した水草・おすすめの水草
今回、植栽したのはコチラ↓
クリプトコリネの中でもパルバ(左)はルーケンスやウィリシー等と比べても小さく、
大きくならないので小型水槽におすすめです。
エキノドルス・テネルスやブロードタイプ等のランナーで増える小型エキノも水上葉にすると、
パルバのような小さい葉を展開し、水中のように爆殖することがない(多分)ので小型水槽では管理しやすそうです。
ラゲナンドラ類もクリプトコリネに似てますが、
組織培養では小さく売ってますが、育つとクリプトコリネウェンティグリーンくらいには大きくなり、葉は硬めです。ワンポイントに植栽するには良さそうです。
↓はアクアリウムのラゲナンドラ・スワイテシー葉丈は20cmくらいになります。
パルダリウムにもおすすめの食虫植物。
パルダリウムにはハエトリソウやモウセンゴケ類のような食虫植物も植栽できます。
テラリウムにもおすすめです↓

食虫植物の生育環境
食虫植物は通気性が良い方が育ちやすいです。
- 水位は高めでも案外大丈夫。
- 腰水くらいに水位があった方が良い=根が水に浸かっていても大丈夫。
- 養分が多いアクアリウム用のソイルでは溶けたりする。
- 酸性度の強いピートモスや赤玉土、パルダリウム用ソイル、水苔がお勧め。
といった感じ。
そのため、ミスト式で密閉したままの高湿度下ではあまり育ちません。
※水草と同居させる場合は少し注意が必要です。
今回、植栽したのはコチラ↓
- ハエトリソウ
- ドロセラ(モウセンゴケ類)(品種忘れました。小型モウセンゴケ。小型だと東海モウセンゴケやピグミー系、ワンポイントなら少し大きいカペンシス等おすすめです。)
- ウォーターローン
- ミミカキグサ・リビダ
水草のウォーターローンもミミカキグサの一種です。
ハエトリソウやドロセラは葉が水に浸らない程度であれば大丈夫です。
ドロセラは根張りがよく簡単なのでおすすめです。
腰水くらいの水位に調整するのがベスト。
↑ハエトリソウの子株です。腰水栽培してたら増えてました。
ウオーターローンはテラリウムから収穫しました。
↑な感じで腰水管理だと無限に増えます(ソイル:アマゾニアライト)
ウォーターローンは植えても良いですし、
↓のような感じにテラテープや流木にも活着するのでペタペタはりました。
DOOAのジャングルソイルが栄養分少なそうな感じなので食虫植物系とは相性が良さそうです。
逆に、水草のロタラとかグロッソとかハイグロフィラ系の肥料を食う有茎だと育ちが悪いかもしれません。。
パルダリウムにおすすめのシダ類。
シダ類の生育環境
- 湿度は高めの方が良い。
- 光量は抑えた方が良い(光量が強いと紅葉してしまう)
- 根腐れを起こしやすいため、ソイルやピートモスで高低差をつけて通水性の良い高めの位置に植栽するのがベスト。
- 水草のシダ類も溶岩石活着や水苔・ピートモス覆い、保湿しつつも通水性が良い方がいい。
といった感じ。

↓クラマゴケもコケという名が付いてますが、レインボーファンと同じイワヒバ科のシダ植物です。
友情出演しているのはうちのレオパさん(レインウォーターhetエクリプス)

この子はおっとりしてるので植栽中お散歩しててもらいました。
↓レインボーファンは湿度や光の当たり具合でとっても綺麗。
左側の大きいのがシシガシラ、右奥がヒノキシダです。
こちらは環境が合えばかなり大きく育つと思います。。
ボルビティス・ベビーリーフなんかも水中では超高難易度の難しいシダ類ですが水上の高湿度下であれば比較的簡単です。
パルダリウムにおすすめのツタ類。
- ツタsp.マウントベーサル(最近までマウントサーベルだと思ってました;
- ヒメイタビ
ツタ系は初めてなのでよくわかりません;
あとメジャーなのはマメヅタ辺りでしょうか。
マウントべーサルのようなフィカス系のツタは通販サイトではたまに見かけるくらいですが、
ヤフオクだと割と安く買えます。
※しばらく育てた感じ、特にこれといった注意点はないです(楽ちん!)
卓上パルダリウムの現在の様子。
色々詰め込んで現在こんな感じになってます。
アクアリウムと違って成長後の姿が想像しづらいので、今後どうなるのかは未知数。。
楽しみです^^




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