【背面掛け流し】食虫植物のアクアテラリウムを作成しよう!part1~準備編~【冬越しできるのか?】
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アクアテラリウムとは?長期維持できるの?
アクアテラリウムというと、さまざまなスタイルがあると思いますが、
自分のイメージとしては、
水草や熱帯植物を水上で栽培・管理しつつ、
水中部分でも陰性水草を育てつつ、
魚も飼いつつ、自然環境を水槽内で表現する。
こんな感じです。
アクアテラリウムというと、エアコンの風や冬場の蒸発量からなかなか長期維持が難しいイメージがあったのですが、
ここ最近、ADAで展開している、Dooa(公式サイト)のシステムテラをみて案外いけるかも!
と思ってきました。
変わりつつあるアクアテラリウムスタイル
従来のアクアテラリウムスタイル
従来、アクアテラリウムといえば↓のようなティポイントを使い、
エアチューブを分岐して流木や背面から注水するスタイル。
これがメンテが大変で、流量落ちてるのに気づかないと枯れたりしちゃうんです;
接着するとチューブ交換等のメンテが出来なくなるので、接着固定しないでいるとやはり流量のばらつきが出てきたり、ズレてたりで。。
背面掛け流し&活着スタイル
Dooaのアクアテラリウムのスタイルは、
背面全体に水をかけ流して、
背面のスポンジに水草やモスや熱帯植物やシダを活着させるスタイルです。
背面スポンジは植物が根を伸ばし易いマットで、
ADAからは侘び草マット(公式サイト)として、
以前からパルダリウム、ビバリウムで使われていた素材ではエピウェブという商品があります。
エピウェブは自由にカットして植栽用のポットにしたり、
細く切って針金を入れ、エピウェブ自体を流木のように加工してそのまま苔や植物を活着させることができます。保水力を高める場合には後述するハイグロロンを使用。
Dooaのシステムテラの類似品でこんな商品があります↓
30cm、45cm、60cmタイプがあり、付属の小型ポンプで背面のスポンジに注水します。
DooaはES150(外部フィルター)を使う必要がありますが、
こちらは水槽内で完結するのでお手軽感があります。
吸水&給水素材の登場
ティポイントで給水していると上記のようにエアチューブ内の苔やつまりでメンテが大変でした。
シリコン接着していると分解も面倒で長くても3〜6ヶ月くらいで維持が難しくなってきます。
そこで、機材を使わずに吸水しつつ、植物や水草に給水してくれる素材を使うという新スタイル。
それがこちら、保水力に優れているハイグロロンという布シートです。
端が水に浸って入れば流木の上に乗せるだけでも苔がきれいに活着します。
チャームさんにも類似品の取り扱いが↓
ADAからはテラテープ(公式サイト)というのがあります。
流木に巻きつけることで水を吸い上げて乾燥を防ぎ、苔類などの着生植物が生育しやすい環境をつくる自着性の保湿テープです。アクアテラリウムやパルダリウム、水草レイアウトの水上部分などで、端が水に浸るように流木に巻きつけ、その上に苔類などを巻きつけてください。
公式サイトより
これらの素材によって苔や活着植物の維持が楽になってきてます。
アクアテラリウムの濾過方法と維持方法。
アクアテラリウムで水中に水草が少ない構成にして、アクアリウム用のソイルを使ってしまうと水中の栄養分を吸収しきれず苔が大量発生します。(経験的に
ボトルアクアリウムや小型水槽でも、水量が少ない環境ではソイルを使わずに砂を使っていたとしても、水草が少ない状態で魚を入れたりすると栄養過多になり易く、すぐ苔が発生します。(経験的に
選択肢・対策としては、
- 水中環境を維持するのであれば外部フィルターで濾過がメンテの面では望ましい。
- 水中フィルターであれば濾過材の掃除、フィルター交換のメンテがし易いようにDIYする。
- 底面フィルター(水中モーター)で水換えと生物濾過に頼る。
- 生体を入れるのであれば栄養分を吸着できる活性炭マットを定期交換前提で入れる。
- 養分の少ないソイルを使い植栽スペースに最小限。
こんな感じでしょうか。
アクアテラリウムで食虫植物を育てたい!!が…
ネペンスを流木に活着させてるテラリウムとかを見ると、
毎回アクアテラリウムで食虫植物やりたい熱が高まってしまいます笑
ウォーターローンもなんとなく水草の中で一番愛着があるので、
この際やってみたい・・食虫植物のアクアテラリウム!!
ただ、やはりというか、
食虫植物にもいろいろと問題が…。
アクアテラリウムで食虫植物は維持できるのか?冬越し問題
食虫植物には、
冬は低温で休眠させて株を休ませた方がいい種類と、
年中加温しても大丈夫な種類があります。
ウォーターローンは加温状態で水中でも水上でも年間維持が可能。
ディオネアマスキプラ(ハエトリソウ)は冬越しで株を休眠状態にするのが理想とされています。
ネペンス(ウツボカズラ)は温室管理推奨なので適度な水と気温が維持できればアクアテラリウム管理は可能。極度の蒸れには弱い。
セラニアはハエトリソウと同じような腰水管理で年間維持が可能らしい(セラニアは未経験)
ドロセラ(モウセンゴケ)に関しては、
熱帯性のドロセラ・カペンシスとドロセラ・アデラエなどはアクアテラリウム環境で冬場は加温していても年間維持が可能。
温帯性のドロセラ・ビナータなどは冬越しさせるのが理想とされています。
ちなみに、
ドロセラは腰水よりも水深があってもよく、水没しない程度の湿地環境が生育環境です。
ウォーターローンの水上栽培に近い。
熱帯性のドロセラならアクアテラリウムにそのまま使えそうです。
やはり、問題はディオネア属(ハエトリソウ)。
- 冬場に玄関等で無加温にすれば休眠状態にできるのか?
- 温度一定のリビング等でも年間維持できるのか?
きになるのがこの二点。
しかし、食虫植物といえばハエトリソウはかかせない(気がする
とりあえず、冬場は玄関で無加温にする方向で。。
アクアテラリウム〜準備編〜水槽と食虫植物を用意。
テラリウム用水槽
水槽はチャームのスーパークリアのアクロ35T。
食虫植物
食虫植物はホムセンから調達、35cmのアクリル水槽で腰水管理でテスト中。
ネペンスはよく吊されて売ってるので腰水しなくても良いと思うので底上げしておく予定です。
アクアスカイGを買ったのでノーマルのアクアスカイはたくさん余っているのですが、
20Cubeにも使えそうなのでGEXのリーフグローも買ってみました。
構想はなんとなくはできているのですが、濾過と背面の出水をどうしようかなあと。
背面用にエピウェブ、流木や給水にハイグロロン、ダイソーでおなじみのスチレンボードに鉢底ネットを買って準備完了。
(その他、ブセリウム用に買ってあったサイレントフロー、溶岩石、ミストシステム、小型水中フィルターetc)
さて、設計設計!!
“φ(・ω・。*)カキカキ
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