【培養土で】水草の正しい水上栽培の方法。【年間維持】
水草の正しい水上栽培の方法を紹介。
アクアリウムをやっていると必ずやりたくなってしまう水上栽培。
ミスト式で立ち上げる場合にも大量にストックがあると早く注水できます。
この記事では水上栽培の正しい栽培方法を紹介します。
水上栽培とは?
水草には水中葉と水上葉があります。
水中では水中に適した水中葉を、 水上では水上に適した水上葉を展開します。
水上栽培では水草を水上葉の状態で殖やします。
室内でも水上栽培は可能。
室内でも、冬期でも、水上栽培は可能です。
環境さえ整えれば年中水草をストックできます。
水草水上栽培におすすめのLED照明
水上栽培にも、水中水草育成にも適した、ミスト式におすすめのLED照明を紹介します。
Ra値が高いほど太陽光に近い波長となるので、水上葉の育成にも適しています。
水上栽培用にLED照明を買いたくない・安く済ませたいという場合にはADAの旧型アクアスカイなどの高光量のLED照明をヤフオク等で安く探すのも良いと思います。
コトブキ フラットLEDツイン 3040 4050 600
コスパ最強!!安くて性能もまあま。そしてスリム。
演色性:Ra87
全光束:1750lm(45cm用)2550lm(60cm用)
色温度:8500K
アクロ TRIANGLE LED GROW Pro 600
通称「おにぎり」と言われているアクロトライアングルGROWのPro。
Proは60cmのみ。
お値段は25560円(税込)と高めですが、超高性能。
色温度:7500K
平均演色性:Ra92
全光束:8900lm(4450lm×2モジュール)
アクロ TRIANGLE LED GROW 300 450 600
こちらはノーマルタイプ。60cm用で1万円程。お手頃価格。
色温度:7200K
平均演色性:Ra93
全光束:3000lm(60cm)2000lm(45cm)1000lm(30cm)
GROWが高演色タイプなので水草用として購入する場合はGROWにしましょう。
ADA アクアスカイRBG 60
アクアスカイRGB。
アクアスカイに関しては旧型でも十分育ちます(ヤフオクで安く見つかるかも)
照度(10cm直下) : 約23000 lux
色温度: 約9,000~12,000K
Ra不明ですが90以上はあるのではないでしょうか。
価格:36000円(税別)
※30〜45cm水槽用にはアクアスカイGがあります。
AMATERAS LED
植物育成用のLEDです。なんとRa97!!ほぼ太陽です。
アマテラスの名に相応しいスペック。
電球タイプなのでE26口径のソケットを使用すればどの水槽サイズにも適合します。
色温度:約5900K
全光束:2098lm
平均演色評価数:Ra97
E26口径 消費電力20W
TSUKUYOMI LED 20W
こちらもアマテラスと同じくRA97。電球型であれば現在この2択といった感じですね。
多肉をはじめ植物全般の育成に向いてます。
色温度 : 約4000K ~5000K
演色評価指数 :Ra97
照度:(照射距離40cmの時): 21690lux
全光束 : 2098lm
消費電力 :20W
水上栽培におすすめの水草
水上栽培におすすめの水草は前景草です。
以下は代表的な前景草です。
水上栽培が可能な水草
前景草に限らず、水上葉を展開する水草は基本的にすべて、水上栽培が可能です。
エキノドルスやクリプトコリネ、ミクロソリウムやアヌビアスナナ等も可能です。
用意するもの。
- 土
- 容器
- 水草
- 照明
順に解説します。
水上栽培はソイル?or培養土?
最も重要なのが土選びです。 アクアリウム用のソイルでも育ちますが、
放置プレイ&長期維持には向いていないので園芸用の培養土を使います。
私が使っているのは、 誰もが知っているアイリスオーヤマのゴールデン培養土(花用もしくは、花野菜用)。
これに、さし芽・種まき用の培養土、PH未調整のピートモスを混ぜます。
陰生植物ではそこまで肥料を喰わないので、使い古しのソイルやゴールデン培養土の観葉植物用でも大丈夫です。
※種まき用の培養土やピートモスを入れるのは根張りを良くする為や保水性をさらに高める為です。ピートモスでPhを低く保つ目的もあります。
ゴールデン培養土5Lと種まき培養土・ピートモス1L程を混ぜるだけ。
混ぜておいてホムセンのこんなタッパに混ぜて物置に積んであります。
8.8L入るので、ソイルや砂の残りを入れてたりもします。 うちは45cmフラット(45×24×16cm、45×24×20cm)がメインなのでこのくらいで丁度いい。
水上栽培の容器
水上栽培の容器はなんでもかまいませんが、サランラップや蓋で密閉できるものにしましょう。
見た目はともかく、機能的にはペットボトルの簡易温室が省スペースで最適↓
ペットボトル温室
炭酸500ml容器を写真のように凹凸があるラインでカットします。 緑のラインのところの溝を一つ飛ばしてハサミでカット。 被せて完成です(簡) 富士砂や軽石を敷いて、その上に培養土。 高さがあるのでロタラやルドヴィジア等の有茎も栽培可能です。
水槽やタッパを使う場合
※密閉してミスト式とする場合、内部の温度が高すぎると蒸されてしまうので注意。
上記はダイソーの容器。
照明はADAのアクアスカイ(ノーマル)30cm用LED照明。
温度・室温管理
窓辺管理の場合。
室温が15~20度以上をキープ出来るのであればそのまま明るい窓辺に放置です。
日中は日が当たる所が理想です。
私の住まいは冬は雪が少し積もるくらいの地方ですが、冬場も窓辺管理で問題なく維持栽培できます。
LED照明管理の場合。
最近のLED照明はRa値が高いものも多く、植物栽培用のLEDもあります。
冬場は爬虫類用のパネルヒーターで加温すると夏場のようにモサモサと殖えます。
鉢植え管理・腰水栽培は少し面倒。
鉢に植えて腰水栽培した方が、種類別に分けて栽培できるのですが、長期間維持するとなるとコケ掃除、鉢に付着するミネラルの白い塩の掃除等が面倒です。
水位を小まめに管理できるのであれば、有茎草は蓋をしてミスト式栽培するよりも、蓋をせずに腰水栽培にした方がよく育つという利点はあります。
水上栽培容器の水位
水草によっては多少水位があっても水上葉を展開しますが(コブラグラス、ロタラなど中景草など)
基本的には、傾けると水が染み出てくる程度に湿らせます。
ミスト式なら栽培から1か月前後で注水させますが、 室内での水上栽培は長期維持する畑にしたいので水が多過ぎると腐ったり、藍藻が生えたり、種類によっては水中葉が展開してしまいます。
水上栽培例
コブラグラス畑。60フラット(60×30×18cm)水槽で照明はテクニカインバータ60cm用。
今や水草水槽はLED主流なので、なるべくRa値の高いLED照明を選びましょう。
コブラグラスはランナーが水に浸かってても水上葉を展開するので水は多めでも大丈夫です。 水槽や容器の場合はガラス蓋してラップでしっかり密封です。
ニューラージとコブラグラスの混合畑。
照明時間
夏場は長時間照明をあてると高温で蒸されてしまうので、夜間照明にて管理してます。
浅めの容器、夜間照明、照明時間はタイマー管理で10-12時間。
※室温が30度を超えるような状況下で、ラップで完全密閉して長時間照明すると蒸されて枯れます。
この様な状況であれば夏場は窓際管理や、ラップ不要で霧吹き・腰水栽培、照明時間を減らす等で対応しましょう。
肥料・追肥
最初に用意した培養土混合の土で放置しっぱなしでOK。
全収穫とかすると育ちが鈍る感じはするので、その時はイニシャルスティックとハイポネックススティックを少しいれたりします(アクアリストだと大抵余してるはずw)
土のコストはアクアリウム用のソイルほど掛からないので、大量収穫したらリセットした方がいいかもしれませんね。
以上、私の水草の水上栽培の方法です。
部屋に水草養殖場を作りましょう^^
ウォーターローンの増やし方についてはこちら↓
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コメント
コメント失礼します。
水上栽培方法勉強になりました。
ありがとうございます。
気になったのですが、用意するもの記事部分に使われている写真の中で水槽を置いてる台はどこの商品のものでしょうか。差し支えなければ教えて下さい。
見ていただきありがとうございます。窓辺に並べている水槽台にしているのは、無印良品のスチールユニットシェルフです。昔のなのでグレー色ですが、現在はライトグレーで白っぽいのが売ってます。
もし水槽台として使われる場合は、木製天板で使ってましたが、少々耐久性に不安があるのでスチール天板に厚めのパイン板等を置いて使用した方が良いかと思います。
返信ありがとうございます。
こんなにも丁寧に返信していただいたことに正直驚きました。
詳細に教えていただきありがとうございます。
丁度、水槽台買い替えに探していたことと、水上栽培について経験がなく、てぃーけー様にたどり着きました。
今後も参考にしていきたいと思いますので楽しみに応援しております。